人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ブルーローズ

女ならぁ~余裕見せてよぉ~♪

「私の氷はちょっぴりコールド。あなたの悪事を完全ホールド!」にしようか悩みました。

 

長女、コンクールの表彰式に登壇するため、六本木にあるサントリーホールのブルーローズの間に立ちました。お披露目演奏会で演奏したのです。前日の夜はなかなか寝付けなかったというのに、雨模様にも関わらず朝から元気いっぱいでした。

 

しかしサントリーホールの権威はやはり絶大です。長女の演奏に伴奏をつけてくださるピアノの先生も、当然長女のお師匠も、ほかのホールでは一切顔色が変わらないのに、ここではキリッと引き締まって、若干戦闘モードになっていました。「弾くのは長女ちゃんだから」と引いた目線で見ることが出来ないのが、このホールの魔力なのかもしれません。

 

一方の長女も緊張している様子ではありましたが、生来競うことが大好きな子なので、音だし部屋で練習している子に「名刺がわりよ、うけとりなさい」とでもいわんばかりに速いパッセージを繰り返して周囲を威圧していました。……誰に似たの? きっと私です。ていうか君、最年少だからね。あまりでかい態度はとらないに越したことはないよ。

 

友人、家族、その他の方々に見守られ、三ヶ月にわたって練習してきた曲を無事演奏しました。コンクールの全国大会のときから、ずいぶんと垢抜けた演奏が出来るようになったと思います。とちったり、音をはずしたり、弓が駒の下を弾いてしまったりと、いろいろとミスはありましたが、演奏を壊すことなく総じてとてもテンポよく仕上げたと思います。お見事!

 

将来は演奏家を目指すのか、音楽家になるのか、はたまた教師を目指すのか、もしかしたら別の道に進路を替えるかもしれない。けれども、ここでの経験は何者にも勝る重圧と誇りの混合体験として一生記憶に残るのではないでしょうか。

 

気合も入ったようですし、次に進みます。




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