人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ブランドで選ばない力

目的のために中間地点を作ることをビジネスではよく「マイルストーンを置く」といいますよね。日本語にするなら「一里塚を置く」でしょうか。

 

長期的な視野で言えば、今現在自分がどの位置にいるのかを把握し、スケジュールから遅れているのかそれとも余裕があるのかをはかる目安にする。短期的な視野で言えば、次の一里塚に向けて全力を尽くしていればいつかは目的地にたどり着く。

 

とても便利なのです、一里塚。

 

さて、現在長女のための「飛び込みレッスンプロジェクト」が着々と水面下で進行中なのですが、どこかブランドで選んでいる自分はいないだろうか、と冷静なもう一人の自分がささやきます。ブランドとは「○○大学出身」「海外○○音楽院にて○○氏に師事」的なアレです。将来のコネクションを考えると、やはり○大出身のほうがいいのでは。いやいや、テレビや演奏会などにコネが多いのは○大出身者だし、国内で仕事をとるならこちらのほうが……と思いが行ったり来たりします。

 

長女は「○○大学に入りたい」とは一言も言っていません。

「テレビに出たい」とは少し言った気がします。

とにかくヴァイオリンがうまくなりたいんだ、と。

パールマンの演奏を聴いて「こんな風に弾きたい」と。

 

そんなとき、この記事と出会いました。

 

野球選手の進路選択 自分の人生!周りの目を気にしてブランドだけで選ばない選択肢 | プロフェッショナルビュー・ベースボール Professional-View Baseball

 

プロ選手になりたい球児は、甲子園出場経験の豊富な有名高に進学したがります。当然ですね。プロ球団に入るための王道は「高校野球全国大会出場→スカウトに注目される→ドラフト○位入団」ですから。全国大会に出場できる可能性が高いチームに所属したいという気持ちはよくわかります。しかしプロ野球選手になることを目指すなら、高校野球生活は通過点のひとつに過ぎません。そうして視野を広げてみた結果、有名高に入らずともプロ野球選手になれる方法を探し出した人がいる、そして実際になっている、という話が書かれていました。

 

○○大学に入りたいから教授にコネのある人を講師にしておけば、とか、テレビで有名になりたいから○○オーケストラに入りたい、とかいう石の置き方は、近視眼的なマイルストーンになっている気がします。

 

もし本当にパールマンのような自在な演奏ができたら、きっと大学に行かなくても、なんちゃらオーケストラに入っていなくても、テレビに出られるしヴァイオリニストとして活躍できると思うのです。

 

パールマンのように弾けるようになるための一里塚としてほにゃららオーケストラに入る必要があったり、○○大学に入る必要性があるなら、そこに石を置けばいい。そして目的を果たしたら離れればいい。

 

冷静な自分に、ブランドで選ばない眼を担当させたいな。

 

ではまた。




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