人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

楽器以外のたのしみ

娘たちは別に機械ではありませんので、毎日学校や幼稚園から帰ってきて、自動的にヴァイオリンケースを開けるわけでも、ピアノの蓋を開くわけでもありません。そこにはいくつもの葛藤があり、いくつもの攻防があるわけでして。

 

二女の最近の楽しみは、一輪車。とにかくもくもくと乗ります。もくもくと、もくもくと。夏休み前後には五メートル程度だった航続距離も、最近では十メートルくらいに伸びています。少しずつ曲がることを身に着けようとしているようで、見ていてハラハラします。足にあざが多いのは全部そのせいで……。

 

それと、お絵かき、お手紙、レタッチがとにかく大好き。暇さえあれば裏紙と色鉛筆やクーピーを出してきて、日がな一日絵や手紙をかいています。「あのね ままね わたしは ままがだいすきだよ なんでかっていうとね おりょうりがじょうずだし やさしいから!」(そうか? 楽器練習時は鬼軍曹だと思うんだが……)毎度手紙を渡したらそれで満足するらしく、好きなように書かせております。その行為にどんな効能があるのか父にはちっとも理解できません。

 

長女は、最近クララ・シューマンの伝記まんががお気に入り。ここのところ毎日のようにずっと読んでいます。シューマンが欝に陥っていく傍ら、子沢山のせいで苦労を背負い込む日本のかーちゃん的なクララの描写、しかも「昼顔」展開にもなりかねないブラームスとの中途半端な関係が延々と描かれているこのなんともいえない昼ドラのような物語を、ずーっとずーーーーっと読んでいます。NHKの番組『らららクラシック』でブラームスハンガリー舞曲集が取り上げられたとき、たいして食指を伸ばさなかったくせに、なぜこの本は好きなのか父にはちっとも理解できません。

 

スマホを模した電子系のおもちゃに一時的にハマっていましたが、最近はそこまで執着もない様子。では学校で彼女は何が楽しいのかと聞きますと、どうやら「走ること」だそうで。先日、小学校の運動会でリレーの選手に選抜された長女。学年で一番速い男の子に勝てないのがどうも気に食わないらしく、「あのさー、ヴァイオリンの練習したら、ちょっと走ってきていい?」と妙な闘志を燃やしています。よくわかんない……。

 

ふたりとも共通しているのは、暇があると伝記まんがや絵本を引っ張り出して読んでいること。なぞなぞの本なんかも好きで、よく姉妹で問題を出し合っています……同じ問題を飽きもせず。あと家族で遊ぶUNOも最近定番になってきました。

 

アニメ『妖怪ウォッチ』もご他聞にもれず好きですよ。『ダン・ダンドゥビ・ズバー』という曲がお気に入りらしく、よくお風呂で熱唱しています。

 

 

私に「テレビゲームで遊んで!」という謎の要求も来ます。モンスターハンターやらドランゴンズドグマといったファンタジーアクションを後ろで「うわぁぁっ怖いぃぃぃ」といいながら見ているのが楽しいらしく。

 

本当に父にはよくわかんないよその感覚。

 

ではまた。




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