人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

34番と音程

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。いつものスケール4調はあっというまに合格をいただき、カイザーに入ったのですが……。

 

例の34番はなかなかの強敵で今回も合格をいただけませんでした。どうやら先生、とあるコンクールの全国大会を観てきたらしく、「コンクール全国大会に出場する子たちは音程を寸分も外さないよ」と普段はあまり言わない音程について厳しめの判定で指導されていました。

 

言われるということは期待されていることの裏返し。がんばるしかない。

 

というわけで34番は「音程を探るのにとてもいい練習になるのでもう一週。いい? 完璧な音程にしてきてね」とのこと。ここまで音程について厳しく言われたのははじめてだったため、長女は若干めんくらっていました。

 

どちらかというと音程についてうるさく言っていたのは親の我々で、それでもなかなか言うことを聞かないのでどうしたものかと思っていたところなのです。しかし先生に言われると流石に効いたのでしょうか、音程をあわせるとはどういうことかを本人なりに探ろうとしているようでした。

 

また今回もモーツァルトがぼろぼろで、少し先生も呆れていたような気がします。決して態度に出すような人ではないのですが、そのぶんちょっとした表情の変化や語気の違いで、なんとなくですが心情が分かるようになってきた気がします。

 

音程もリズムもテクニックもまだまだのモーツァルトに、本人や私よりも妻がガックリきてしまっていて、「本当にうまくなるのかな」と少し弱気になっていました。

 

相対的に考えれば、現時点で長女よりうまい小学一年生なんて掃いて捨てるほどいるでしょう。だから「現時点のこの実力で誰かと順位を競ったら、勝てるのかな」という問いであれば確かに胃が痛くなるかもしれません。が、「本当にうまくなるのか」に対する答えなら「確実にうまくなる」と答えることができます。

 

今、私が長女に期待しているのは、「劇的な成長」です。壁をぶち破ったとたん急激に今までできなかったことができるようになるターニングポイントが必ず来ます。これは長女の成長からも、自らの経験からもわかります。必死であがいている人だけにご褒美の日が来るのです。

 

それまではとにかく毎日欠かさず追い込み続けること。本当にそれだけです。

 

今週、日本でも有数の実力者である小中学生の演奏を間近で聴く機会があります。長女も私もそこから刺激を受けてこようと思っているところ。また、発表会でもかなりの実力者たちの演奏を聴くことが出来ます。

 

今回のレッスンでは、とてもいいタイミングで強い刺激をいただきました。さらなる成長を目指し、何かしらの成果を得て冬休みが終えられるよう、親子ともどもがんばっていきたいところです。

 

ではまた。



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