人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

指のもつれと場数

楽器を弾いたことのある方ならわかると思いますが、突然あるフレーズが弾けなくなることがありますよね。今までなんの気なしに弾けていたフレーズが、なぜかトチる。つっかかる。指が絡まる。特に本番前だったりすると本気で焦ってきます。

 

こんなときはゆっくり練習するしかない、というのが以前の私の持論。

 


指のもつれとスポーツ動作学 - 人生を劇場にしない

 

↑こんな記事も書きました。

 

しかし、本番になると緊張が高じて焦りが生まれます。このときばかりは普段の練習うんぬんではどうしようもない作用が働きます。

 

練習は「スポーツ動作学」に則ったほうがいいのだろうと今でも思っているのですが、本番の緊張ばかりは「場数」だなあと思ったのです。とにかく舞台に立ってたくさん緊張する。その緊張をほぐす方法を自分なりに見つける。そして緊張を味方につける。

 

そこまでいって初めて指のもつれは克服できるのではないかと思うのです。

 

舞台は本当に孤独。怖いものです。ここからはその恐怖との戦い。最初は負け、傷つき、くじけ、泣き、しかし勝利を手にし、だんだん勝てるようになり、勝率が上がる。そうすることで、「緊張を味方につけ」て「指のもつれを気にしなくなる」のではないかと思うわけです。

 

「どうして間違えるの!」と言うのだけは避けたい。それは悪い緊張を増やすだけだから。つっかえたことを一番気にしているのは本人のはず。気にしていない様子の子もきっと心のどこかで気にしているはず。

 

ドキドキと友達になってもらうしかないのです。

 

親にできることは、親の緊張を子にうつさないことくらいかな。

 

ではまた。



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