人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

妻、グランド熱冷めやらず

このところずっと妻が「グランドピアノがほしい」とうるさい。

 

理由はあるのです。二女が少しでも真剣にピアノに取り組むのだとすれば、グランドピアノのタッチで練習するべきなのです。それはピアノに理解のなかった私ですら、今では認める一事です。

 

もともとピアノなど電子ピアノでよいと私は思っていました。だから長女は最初の一年ほどを電子ピアノで学習しています。しかし電子ピアノの音に慣れてからアップライトで弾いた音を聴くと、明らかに音が違う! 演奏に細かいニュアンスをつければつけるほどそこには歴然とした差が生まれ、

 

「あ、こりゃだめだ」

 

と途中で私も宗旨変えしました。楽器が教えてくれることというのは得てして本当にあり、1/16サイズのヴァイオリンではできなかったことも1/8や1/4になるととたんにできるようになったりもする。楽器の響きによって表現方法を覚えることもある。

 

だからグランドピアノのタッチが重要なのはよくわかる。だってそもそも物理的に別物なのだから。重力でハンマーを戻すグランドピアノと、ばねの力でハンマーを戻すアップライトでは、トリルできる回数に差がうまれます。返しが速いのでピアニッシモもフォルテッシモもアップライトより繊細な音が出せます。

 

それは本当によくわかるのです。が。

 

どこに置くのさっていう話ですよっ!!!!!

 

「あなたがピアノの下で寝ればいい」

 

などと供述しており……。やれやれ。

 

ではまた。



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