人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女の「ふーん」

姉妹ともヴァイオリンやピアノのレッスンに行くときの必需品があります。それは指先を冷やさないための手袋。しょっちゅうどこかに忘れそうになったり、落として汚したりを繰り返す運命にあるアイテムではありますが、無いとレッスンにならないくらい指先が動かなくなってしまうため、忘れっぽくて雑な姉妹も必ず自分からごそごそと取り出してきます。

 

しかし長女のそれに穴があいてしまいました。確かまだユニクロヒートテックの子供用手袋が売っていたはず! ただ大型店にしか置かないとどこかで読んだので、近くの店舗には無いかもしれない。でも私も靴を買いたかったし、気晴らしにもなるだろうし、ということで長女とふたりでお出かけに。

 

手袋は残念ながら無かったのですが、私の靴と毛糸の帽子を長女が見立ててくれて購入。それと妻がデュフューザー用のアロマオイルをなんでもいいので買ってきてほしいというので、これまた長女に選ばせて購入。するとまとまった金額を使ったおかげか福引券のようなものをもらいました。長女に削らせると、D賞とのこと。

 

なんぞこれ、と頭が「?」でいっぱいに。特にたいしたものに使えなさそうなので、二女へのおみやげにたこやきを買おうとうろうろしていると、

 

「あれ、これDって書いてある(楽器やってるとGまでは読めるんですよね)」

 

それはメリーゴーラウンドでした。最近はめったに乗せていなかったので「二女にはないしょだよ」と約束させて乗せたら、まあはしゃぐはしゃぐ。……そんなに楽しいかね、これ。

 

満足げな長女を連れて帰宅すると、じゃっかんふてくされた二女がお出迎え。たこやきを見せたらものすごくテンションがあがり、笑顔が戻りました。しかしたこやきを食べながら買い物のときの話をしていたときのこと。

 

「券でさー、あたってさー、メリーゴーラウンドに乗ったんだけどさー」

 

……おい、約束がちがうぞ、と目で合図すると

 

「……? ……あ!」

 

と思い出した様子。恐る恐る二女を見ると

 

「ふーん」

 

とまた不機嫌に。あーもうだから口止めしたというのに。気質があまりにも素直でまっすぐなので、こういう腹芸ができないんですよね。仕方ないよね、まだ1年生だしね。

 

今度二女だけ乗せてやるということで納得してくれました。あー冷や汗かいた。

 

ではまた。



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