f字孔にヒビが
長女のヴァイオリンですが、実は長いことf字孔から縦にヒビが入っていました。ただ本番前にヴァイオリンをいじることなかれ、という先生の教えに従い、予選を突破したらすぐに工房に持ち込もうと思っていたのです。
予選も無事に終わり、私は都内のとある工房に1/2ヴァイオリンを持ち込みました。シックな内装、いたるところにかかっている弓、ヴァイオリン。アンティーク調のステキな丸テーブル。奥には商談スペースがあり、きっとプロなんだろうなと思われる佇まいのステキな女性が座っていらっしゃる。
わー、すごいなー。これがハイソサイエティか!
なんてドキドキしながら職人さんにヴァイオリンを見てもらいました。
「一箇所とおっしゃいましたが、二箇所割れてます。片方には本体の内側から修復した跡がありますね。もしこのような処置をとるなら中を開けないといけないのですが……。でもこの程度のヒビならニカワを流し込んで一日で直せば応急処置は終わります」
と説明をうけ、フンフン、と聞いていました。じゃ、それで。なんてお願いをしていると、このハイソサイエティな空間に流れたのは……。
な、なつかしいぞデリコ!!!!!!!
FM流してたんですね、全然気づかなかった。
先生も楽器商の方も「仕事が丁寧で信用できる」とおっしゃっていた素晴らしい職人さんの工房です。
が、もう私の中ではデリコの印象に。
音楽の力ってこわい。
ではまた。