人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

次の勝負曲は……これだっ!

長女のヴァイオリンのレッスンがありました。

 

長女、いそいそとパガニーニの16番を開き、サラサラッと弾き始めます。出だしの部分はうんうんとうなずいていた先生でしたが、右ページに入ったとたんにもつれる演奏に苦笑いしながら「最初はよかったのに。後半は練習不足だね」。

 

指使いやポジション、フラットの見逃しなどを指摘されてもう一週。それなりに形になっていたためか、長女本人も少し満足げでした。

 

3度重音のスケールもそこそこ弾けるようになってきたため、合格をくださるペースが上がってきています。そこで「8つスラー(8分音符を8つ分)で弾ける? 本当は全部スラー(16こ!)なんだけど弓が短いし、最低でも4つスラーで弾いてくること」重音のコツがわかったのか、長女は「よしっ」と小さくガッツポーズしていました。

 

モーツァルトカデンツァも見ていただいたのですが、「音程がひどい!」と言われ、もう一週に。そして本番に向けて再度曲をブラッシュアップしなければならないのですが、1回弾いただけで「うううううん、これは来週から必ず最初にやろう」と言われました。よっぽどグダグダだったのか、それとも「もっとブラッシュアップして!」という意図なのか。

 

「演奏から気が抜けてる」

 

とおっしゃっていました。

 

「はいおしまい」「ありがとうございましたー!」とレッスンが終わると、先生が「そういえば秋のコンクールは出るの?」。実はもともとそのために師を替えたのですから、「はい、そのつもりでおります」とお伝えしました。レッスンを受け始めた当初は「来年の秋にクライスラーでいいんじゃない?」と言われていたので我々はそのつもりだったのですが。

 

先生がにっこりと長女に「んじゃ、これなんかどう」とご提示くださったのは……。

 

ヴィエニャフスキ作曲『華麗なるポロネーズ第1番ニ長調』!!!

 

ひーーっ! また難曲っっっっ!!! これを……秋までにですか……。

 

「ううん、予選は夏ですよ」

 

ぎゃーーーーーっ!!!!! ……お、おい、長女、平気か?

 

「あっ、これ! 弾いてみたかったんだ♪」

 

お前……いつからそんなにデカい人になったんだ……? 父は不安ばかりです。

 

 

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※左はパガニーニの24のカプリス、右が新曲・華麗なるポロネーズ。我が家の譜面台にこの2冊が並ぶ日がこようとは……!

 

 でっ……ではまた。



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