人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

クレバーさがほしい

長女、本番に向けての伴奏あわせがありました。各所でお名前があがるくらい最近とても売れっ子のY先生です。演奏は確かにとてもお上手ですし、共演者も信頼して任せている様子が見てとれましたが、他の先生と比べてどうしてこんなに人気があるのかわかりませんでした。

 

大人気の先生ですので、本当になかなかスケジュールがあわない。結局ヴァイオリンの先生のお教室で合せるのは1回だけにして、平日の夕方Y先生のスタジオにうかがうことになりました。当然私はいけませんので、全部録音しておいてもらうことに。

 

私が帰宅すると、長女も妻も「Y先生はすごい」と大絶賛。なんで? どして? と疑問に思い、録音したデータを聴いてみると……確かにすごい。

 

曲の解釈についてのアドバイスが的確で、「ピアノとのアンサンブル」に重点を置いた指導が次々と流れるように出てくる。実際にそうやって演奏してみるとかなり音が引き立つようになっていました。そして演者の自信を煽るのがうまく、ひとつ褒めてからひとつ指導、ということを徹底していらっしゃる。その子の特性を見極めたうえでどんな風に仕上げるのかも瞬時に判断されるため、とにかくご指導の内容が濃い。とても充実した30分をいただいていました。

 

もっとも頭に残ったのが

 

「よく弾けてる。だからこそ、音にクレバーさがほしい」

 

という一言。先日もヴァイオリンの先生が長女の演奏について「今までで一番いい。ちゃんと考えて弾いていた」とおっしゃってくださいましたが、まさにここなのだと思いました。運動神経で弾くのではなく、脳で弾く。新たな課題をいただき、とても有意義な時間でした。

 

人気の先生には人気なだけの理由があるんですね。アドバイスをほしがる演奏者が列を成していましたよ。

 

ではまた。



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