人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女、バレエへの覚悟

夕飯どき、妻が二女になんの気なしに聞いてみたそうです。「長女はヴァイオリンで行くって決めているけど、二女はどの習い事を続けていくのかな?」と。いつも「全部」とか「辞めない」とかそんな答え方しかしない彼女が、その日はベラベラと自分の考えを述べたそうです。

 

「バレエはトゥシューズはいてチュチュ着て、●●の役とか●●の役を踊りたいからそれまで続ける。でも長女ちゃんの伴奏ピアニストにもなりたいからピアノはちゃんとやる。数が少なくなってもいいからヴァイオリンは続けたい」

 

いつもふにゃふにゃの二女があまりにもビシッと言い切ったので、妻も「お、おぅ……」となったらしく、仕事中の私にラインで伝えてくれました。

 

「彼女の中で最もプライオリティの高いのはバレエなんだねえ。バレエが続けられるなら、今のお教室じゃなくてもいいとまで言い切ったからねえ」

 

彼女の楽器道について悩んでいた時期だっただけに、妻はしみじみとしておりました。

 

子がどんどん大きくなっていく過程。成長の終わった親は戸惑うばかりです。だからおもしろいですね、子どもと一緒の生活というのは。

 

二女にも愛するものがありました!
意志を持った子は本当に心強いですね。

 

ではまた。