人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女の表現力

妻といっしょにお出かけのとき、何時何分のバスに乗ろうという約束で、私は先に家を出て、目的のバスに乗っていたのですが、発車しても妻の姿がない。ピロン、とLINEが立ち上がり、「ああ……そのバス……ああ……」という断末魔のようなメッセージが。これ以降、妻はバスの時刻表に神経質になりました。

 

こんにちは。約束した時間は守りたいものですね。

 

さて。二女はバレエ教室では本当によく褒められます。1~3年生までのクラスに所属していて、そのなかのいちばん下っぱなわけですが、先生からは「音楽性、リズム感、表現力、どれも素晴らしい」とべた褒めしてもらっています。

 

筋肉を意識的に使う方法や、積み上げたレッスン量で上級生と差が出るのは当たり前だけれども、「なにかを表現したい」という気持ちは本当に負けていない、とのこと。

 

そりゃ親ですから。子が褒められれば嬉しいわけです。

 

しかしバレエで褒められれば褒められるほど、「なぜ?」という思いに駆られるのが、彼女のヴァイオリン。それだけ「なにかを表現したい」と思っているならば、なぜヴァイオリンではしようとしないのか。どうして楽譜を追うばかりで、自主的に音楽が湧き上がってこないのか。

 

まだ何かが心の中で育っていないのでしょうか? そもそも早期教育についていくには少し無理があるのでしょうか? ネガティブにもポジティブにも考えようによってはいくらでも理由が思いつく分、なんともいえない気分になります。

  

味のない料理ほどまずいものは無いといいます
それに「気づいていない」だけならいいのですが……

 

ではまた。