人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ちょっと前進!&伴奏あわせ!

長女、ボロボロのレッスンから一週間。そして初の伴奏合せに臨みました。さっそくピアノのI先生が構えてくださいます。長女、急いで準備をし、「じゃあ、通してみよう」とスタート。

 

音程は悪くなかった。曲もイキイキしていた。細かいところでミスが多かったし、まだちゃんと鳴らしきれていない箇所がたくさんある。けど総じて「まあまあ」なレベルにはなっていました。ほんの少しホッとします。

 

「今日は、勢いは満点だね。ただ、丁寧さがほしい」

 

相変わらず課題です「丁寧さ」。とはいえ、丁寧さと勢いって、極論を言うと陰と陽みたいなものですよね。どちらもあわせもつには、相当高度なテクニックがないと自分の演奏をコントロールしきれないでしょう。つまり端的に言って、テクニック不足なんです。まだまだってことだよ長女!

 

曲に関するアドバイスをいくつもいただき、心構えや曲に対する考え方、そして演奏者としての気持ちの持ち方など、とてもとても大事なことをたくさん教えていただけました。

 

1時間の伴奏あわせが終わると、ピアノのI先生はお帰りになりました。お見送りに出た妻が「すみません、もっと練習させてきます」と頭を下げると「いえ! すごくよく弾けていると思います」とおっしゃってくださいましたが、先生の求めるレベル、聴衆の求めるレベルには程遠い。それはわかっているので、妻も「お優しいねえ。逆に励まされちゃったよ」と言っておりました。

 

すでにレッスン時間は過ぎていたのですが、「スケールだけでも見ていただけますか?」と妻が言うと、先生はまったく嫌な顔ひとつせずに「いいですよ」。いそいそと10度のスケールを数調弾き、すべてにOKをいただきました! 続けてセヴシックも38番は合格。「次は57番。これが終わったらセヴシックOps.9は終わり!」とのこと。カールフレッシュも、「先週よりとてもいいね」と褒めていただけました。8番については弾き方のご指導をいただき、翌週に持ち越し。

 

あわよくばパガニーニも……と思ったら次の生徒さんがいらしてしまい、時間を30分オーバーしていた私たちは慌てて片付けをして教室をあとにいたしました。

 

よかった、少しは前進できた。とにかくホッといたしました。

  

とはいえ、曲の仕上がりへの不安がミックスされています
本人に危機感があるといいのですが……

 

ではまた。