人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

カンソウをイキル

長女、自宅でのヴァイオリン練習のひとこま。

 

ヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズはそもそもピアノとの協奏曲ですので、1ページ目と2ページ目のあいだにピアノのソロがあります。コンクールなどでは時間の都合で省略されますが、本来はピアニストの腕のみせどころ。

 

この曲、一度発表会で弾いたのですが、長女はなんと、ヴァイオリンと弓を構えたまま、30秒ほど銅像のようにカチンコチンに固まっていました。さすがにそれを見た私たちも「いや、それはない。見ているほうも疲れる」と思ったものです。

 

そこで、妻が「ピアノの先生が間奏を弾いてくださっているあいだ、ヴァイオリニストはいかに生きるべきか」と議題を提起したところ、長女はどこぞの部族の勝利の踊りのようなものを踊り出し、盛大に突っ込んだそうです。「その踊り自体が小学生男子! まずもってヴァイオリンを振り回すなんて論外!」と言いながらも、親子でゲタゲタ大笑いしていたとか。なにやってんの。

 

……本番で思い出し笑いして、指を狂わせないよーに。この30秒をどう生きるのか、ちょっと見物です。

  

上品にリズムに乗って欲しいのに、なぜか妖怪ウォッチになる長女
ほんと、思考が小学生男子なんだよなあ

 

ではまた。