人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

大鏡の前で弓が立つ

帰京する日、あまり時間がない中、長女はヴァイオリン、二女はピアノを練習しました。二女はコンクール本選でまったく別の曲を弾くので、妻がつきっきりで指導しています。私は長女の練習を見ていたのですが、テーマを決めたいと思い、弓を立てた演奏法に特に注力してみることに。

 

我が家には無い大きな姿見がある部屋で、自分の姿を映させ、弓をどう動かしているのか、ネックの角度がどれだけ下がっているのか、そういう観点で注意しながら演奏させてみました。すると……徐々に弓がしっかりと弦を捉えられるように! とても豊かな太い音が鳴り出します。

 

「やった、できた!」

 

と親子して喜びますが、鏡から離れるとまた弓がガリガリと音を立てます。しかし一度雰囲気をつかめたのですから、それを再現すればいいだけの話。あとは感覚を鋭くして弓と弦が擦れる圧を感じ取ってくれればと思います。

 

田舎合宿でもっとも獲得できた成果はコレではないかと思いました。豊かな音、きれいな澄んだ音を探して、ここからスタートだね。

  

音の世界は奥が深すぎて溺れそうになりますね
キレイな音とやわらかい手首を目指して!

 

ではまた。