E線だけを替えよう
※若干修正しました。
長女のヴァイオリンには、買った当初からずーっとDOMINANTを張っています。これはヴァイオリンを買ったときに何を張ったらいいか楽器屋さんに相談したとき、このサイズならDOMINANTで十分でしょう、とアドバイスをいただいたからでした。後から知ったのですが、もっと安い弦はあるそうで。でも長女が弾きやすいと言うのでずっとこの弦をセットで買っては張り替えて、を繰り返していたのです。
↑これです。セットでだいたい5000円前後でしょうか。
ヴァイオリンの弦の素材にはガット(腸)かスチール(鉄)かナイロンが用いられます。ガットは本当に高くて、湿度管理ができないとすぐに切れると聞いていますので、せめて3/4になるまではスチールもしくはナイロンでいいと思っています。で、このDOMINANT、弦に細いアルミを巻いて補強加工してあります。
このアルミ巻き、あまりにも細いため、弾き続けているうちにだんだん剥けてくるんですね。楽器を替えた当初は、弦の巻きが剥けていても長女は気にせず弾き続けていました。それくらい弦の状態が悪化してはじめて「なんか、E線が痛い」とか「A線がザラザラする」と申告をしてきていたのです。
もっと早く言ってよ、弦を張り替えるから。痛かったでしょう? と言うと「うん、痛かったけどそういうものだと思っていた」……これは可哀想なことをしました。もうちょっと楽器のコンディションを見てやろう、という反省のもと、私は自分で弦を張り替えられるように練習し、弦のストックも常に家に置いておくようにしたのです。
さてそんな長女さん、先生のレッスン中にE線が痛いことを申告したところ、先生から意外な提案がありました。
「OBLIGATOのゴールドにしてみたらどう?」
↑これですね。
約2倍くらい高いのですが、それでも「巻いていないから指が痛くないし、とてもいい音がするよ。特にゴールドメッキのE線はきらびやかな音がする」とおっしゃるのです。
そのお話をいただいたのが全国大会の前のレッスンだったため、本番が終わったら実験的に替えてみよう、ということに。先日コンクールも終えましたし、次の本番まで時間もありますし、このタイミングだ、といつもの工房にお邪魔しました。すると、
「OBLIGATOの1/2弦にゴールドメッキは無いんですよねぇ。シルバーならありますが、どうされますか?」
うーん、先生のオススメはゴールドだったんだけど……でもアルミ巻きが無いならそれを試す意味でもいいかな? と張り替えをお願いすることに。若干駒も調整いただき、持って帰ってから長女に弾かせてみました。
「指が滑るから弾きやすい! フラジオもらくちーん」
おう、それはよかった! 今後はE線はOBLIGATOにすればいいかなー? 少しずつお気に入りが決まっていくのって楽しいよねー。
なんて思っていたのですが。妻がその様子を先生にメールすると即座にお返事が。
「OBLIGATOのシルバーは、DOMINANTとそこまで音は変わらないですよ?」
そ、そうなんですか……。でも長女が弾きやすいって言ってるし、ひとまずはこれで様子を見るのがいいんじゃないかな。
当分オススメいただいた弦をとっかえひっかえ、具合を見ていきたいと思います。
サイズアップすると弦も高くなるんですねえ……
そしてガット弦は2~3万円するとか……ひえええ
ではまた。