人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

万能感ふたたび

最近の長女、なにかと慣用句を使いたがります。

 

「やれやれ、とほうにくれたよ~」

「いやでもおうでも、もうひきますね」

 

全部、これの影響です。↓

 

ちびまる子ちゃんの慣用句教室―慣用句新聞入り (満点ゲットシリーズ)

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やれやれ、なんて言い方、どう考えてもまるちゃんの影響でしょう。やれやれ。

 

近ごろの長女さん、ヴァイオリンの曲を仕上げるために必死のため、ピアノにゆっくりと向かう時間があまりありませんでした。二女がコンクールに向けてピアノを独占していたという事情もあり、こればかりは仕方ないところです。ただ、今までは2~3曲与えられたら次のレッスンまでには暗譜まで終えていくようなタイプだったため、このごろピアノの曲がまったく進まず、少し気落ちしていたみたいです。

 

メンデルスゾーンの無言歌集「ベニスの舟歌」がまったく弾けずに滞っていたのをそろそろなんとかしよう、と妻が一日に1時間ピアノについたところ、どんどん、どんどん読んでいき、結構なところまで弾けるようになっていました。

 

こうやって調子に乗ると強い長女。バッハもすいすい読んでいき、今まで滞っていたのが嘘みたいに弾けるようになってきました。

 

万能感による推進力、ホメて伸ばした結果というのはやはり目に見えて力強い。長女の「華麗なるポロネーズ」の演奏がガラッと変わったのも、そんな経緯がありました。レッスン中に先生に修正いただいた演奏がとても良く、しかし家に帰ってから弾いてみるとまた元に戻っているということがありまして。いつもなら「どうして言われたことを修正しないの?」と詰問調になっていたのですが、あえて録音を聴かせ、

 

「これ、あなたが弾いたんだよ? すごくかっこいいよね! 先生か長女さんかわからないくらいだよ!(ここを特に強調)……自分で弾けたんだから弾けるよね。弾いてごらん?」

 

……瞬時に弾けました。この日から、そのかっこいい弾き方が定着し、彼女のものになったのです。

 

万能感を与えるというのはとても大事ですね。

 

お調子ものほど最初は伸びるんですよね
細かく詰める作業も調子にのせる方法があるといいのだけど……

 

ではまた。