人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

譜読みの流儀

最近とみに忙しくて、せっかくいただいたメールになかなかお返事できないことがありまして失礼しております。たかがいちヴァイオリン少女の父親というだけで、せっかく温かいメールをいただいたのに返事もせず放置なんてありえない、何様だよ! と今まではなるべく間隔をあけずにご返信していたのですが、ちょっとしばらく忙しさに埋もれてしまいそうです。お返事できていない方、本当にごめんなさい! でも必ずありがたく拝読しています(なんだか昔のアイドルみたいな言い回しだな……)。

 

いつも励ましのお言葉や、貴重な情報の共有など、本当にありがとうございます。心より感謝しております。

 

話はいつものブログに戻りまして。

 

先日のららら♪クラシックに登場した成田達輝さんの演奏を見返して、彼に興味を持った私はブログを拝読いたしました。文学的センスに溢れた文体で、サラサラと大事なことを書き連ねているのを読んで「わあー、頭いい人だー」と唖然としてしまいました。

 

中学1年の誕生日に親にせびったものがショスタコーヴィチ全集。解説書がロシア語だったのに、辞書を引き引き読んでしまう。やはりヴァイオリニストは好奇心を満たす行動力と頭脳がなければ、ある一線を越えることができないのではないか、なんて思いました。

 

その横で長女が「ららら♪クエスチョンにはがきを出したい!」(ららら♪クラシックの幕間に視聴者からの質問に答えてくれるコーナー)と息巻いていました。「質問は?」と聞くと「今から考える」……うーん、好奇心は買うけど目的と手段が逆なのではないかな。

 

譜読みが好き、譜読みが苦手、いろんな人がいると思います。姉妹はどちらかというと譜読みは好きなほう。最後までいかにはやく読むかを競うように、バンバン読んでいきます。

 

しかし長女は最近ヴァイオリンにかまけてばかりいたため、ピアノの譜読みを怠っていました。メンデルスゾーン無言歌集のヴェネチアンゴンドラやバッハの練習曲など、毎日30分程度ではうまく曲の姿を捉えられず、少し進んでは一歩後退、少し進んでは一歩後退を繰り返していました。

 

このままではいつまでたっても弾けるようにならない。そこで少し多めに時間を与えて集中的に読ませたところ、ある程度弾けるように。メインテーマを暗譜できるようになるとそこからはラクになるみたいです。

 

ピアノとチェロをどちらも弾きこなす子に「よくあんなにたくさんの曲を次々と弾けるね」と聞いたところ、「まずは時間を作って暗譜しちゃうんですよ。そこまでいけばあとは細かい演出がメインになってくるから、ラクなんです」ほう、なるほど。確かにそうかもしれない。ピアノとヴァイオリンを弾きこなす子も、譜読みは一点集中突破、演出はあとから、というやり方をしていた模様。

 

「まずは集中的に暗譜」が効率的なんでしょうね。そのためにはしっかりと時間をとらないといけない。少しずつ曲の難易度があがってきているし、二女とピアノの取り合いにもなりますので、そのあたりはうまく親がコントロールしてやりたいですね。

 

姉妹の譜読み好きは成果が分かりやすく達成感があるからかも
もしくは、譜読み練習は親にほっとかれるから開放感があるのかも?

 

ではまた。