人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

同じ音がひとつも無いように

長女がよく受ける注意のひとつに「同じ音がひとつとして無いように」というのがあります。同じフレーズが何度も続くとき、必ずすべての表情を変えなさい、というご指導で、もっと細かく言うと、なんてことのない音符の羅列の部分も一音一音すべてが意味を持つように、というのです。

 

なんと難しいことを、とは思いますが、そういう演奏をするからこそお客様にお聴かせできるわけで、リピートの記号をそのまま繰り返しただけでは、ただのコピー&ペーストになってしまいます。それはコンピュータのやること。人間が演奏する以上はそれではいけません。

 

という話をしょっちゅう長女にしていて、だいぶ意識づけできてきたとは思うのですが、それでもぼけーっと手癖で弾いているとまた同じフレーズの繰り返しになっていることがあります。息をするようにそういう意識で弾けるようにならないものかと思って、常々教材となりそうなものを探していました。

 

話は少し変わりまして。

 

タモリ倶楽部というテレビ番組内に「空耳アワー」というワンコーナーがあります。「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる」という枕詞で始まるこのコーナーは、洋楽の歌詞が日本語に聞こえる曲を視聴者が投稿し、安斎肇タモリが映像つきで紹介するというもので、過去には結構きわどいお色気枠などもあって楽しみにしていたものでした。ちなみに私の従弟の投稿が番組で紹介され、手ぬぐいを貰ったこともあったり。

 

そこで、まさに! 同じフレーズを決して同じように弾かない、ということを体現した、思わず「これだぁぁぁっ」とひざを打ちながらゲラゲラと笑い転げた映像が紹介されました。ネットでもだいぶ話題になりましたから、ご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思いますがこちらに紹介します。

 



音を聴ける環境でぜひご試聴下さい。

 

可能なら、お子様の音楽教育にもどうぞ(無理だってば……)。

 

姉妹がこれを見てどう反応するか楽しみです
でも「空耳アワー」のルールを知る意味でもほかのを聴かせてからにしようかな(目的が変わってきた?)

 

ではまた。