人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

模範演奏をじっと聴く

学校で音楽祭があるそうです。

 

長女の希望楽器は鉄琴、二女の希望楽器はバスマスター。……バスマスター? なんぞやそれは。 

 

これでした。低音を鳴り響かせるオルガンとのことです。つまりベースラインです。渋い選択だな、二女さん。

 

二女さんは最近フィオッコのアレグロを練習しています。ずっと人の演奏を聴かせてこなかったのですが、最近になってようやく鈴木教本に付随していたCDをきかせるようになりました。すると、やはり表現が変わりますね。どう弾いていいのかがイメージできるようになるのでしょう。音の質も高まりました。

 

同じことができないかと長女にもいくつか音源を聴かせてみたのですが、こちらもやはりいい音を聴くと表現に磨きがかかるようで、特にパガニーニは諏訪内さん、庄司さんなどの映像を見せています。

 

が、長女がもっとも食いついたのは、ヒラリー・ハーンの演奏でした。映像も何もないのに、じっと音に耳を澄ませ、聴き終えるとすっと立ち上がってヴァイオリンを弾いて確認するように音を出していました。……そんなことができるようになったのか。

 

模範演奏は、聴きすぎてはいけない。でもまったく聴かないのはよくない。そう教えられている長女。自分なりに弾いてみた演奏と、CDを出せるクオリティの演奏家の表現を比べ、何が足りないのかを幼い頭でいっしょうけんめい考えているようでした。ピンときた弾きかたはマネするようにしている様子。

 

なかなか頼もしいことです。

 

マネしただけの演奏ではダメなんですよね
でもお手本を探そうとしないのもよくない。バランスが難しいなあ

 

ではまた。