人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

弾いて知る難度

楽器を弾くとは表現という名を借りた自己顕示欲の顕れだとは思いますが、自己顕示欲を表現するために楽器を弾くのは少し意味合いが違います。

 

「こんな風に弾いてみたい」は前者ですが、「こんな風に賞賛されてみたい」は後者なのでしょう。長女の心の比率は4:6くらいで後者に偏っている気がします。成長とともに少しずつ前者の思いが強まってきたようなのですが、人前で弾く機会があると後者が頭をもたげます。

 

みなさんはどんな比率で楽器を弾いているのでしょう。

 

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。

 

スケールが終わって華麗なるポロネーズのレッスンに入ると、やはり先生は毎度のように右手の持ち方を指導なさいます。しかしなかなか直らない長女が悪いのですが、それを根気よく毎回同じように指導くださる先生の胆力はすごいな、といつも感心してしまいます。

 

パガニーニはようやく通して弾けるようにはなったものの、細かいところはまだまだテンポで弾けず、細かい部分をご指導いただくまでには至っていません。運指やスラーなどを細かく教えていただきながら、時折「音程~」と注意を受けつつ、stacc. volanteやgliss.の弾き方などを教えていただきました。こ、れ、は、練習がとてつもなく必要そうです! 

 

この曲はあれですね、弾いた人たち同士が集まると「ここに苦労した」「そこよりこっちだよ!」なんて苦労話に花が咲きそうですね。

 

パガニーニはひとまず最後まで聞いていただくことができました。残り時間はメンデルスゾーン。カデンツァの部分のみ聴いていただいたのですが、オケの伴奏を弾くstacc.連続する箇所がまた難しく、「それっぽく弾いているけど、もっと飛ばしてね」とその飛ばし方を教えていただきます。

 

この日だけで一気にわーーっと難しいテクニックが迫ってきて、長女、若干パニックに。どげんかせんといかん、と親子で不安になったレッスンでした。

 

聴くと弾くとでは大違いの曲というのは往々にしてあるもので
弾いて初めて軽々と弾く人たちの凄さを知ると言いますか

 

ではまた。