人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ミルクティー色の音階

先日、録画したららら♪クラシックを見ていたときのこと。パイプオルガン特集だったその回は、たまたま姉妹ともバッハのトッカータとフーガに興味を持った直後というベストタイミング。ふたりとも食い入るように見ていました。

 

しかし一方で私も別のことに目がいきました。引っ張ることで音が変わる、ストップノブです。スライダーが動くことで音の違う管に空気が行き、音色が変わるという仕組みなのですが、そのストップノブに書かれた文字を見て、あっ、これはと思ったのです。

 

Flute 5' 1/2などの表記、どこかで見たことがあると思ったら、大昔のエレクトーンでした。 私が使ったことのある一番古い記憶の機種はD700。音色のレバーを引っ張りながら、楽器名とは似ても似つかぬ音を出すエレクトーンに「どこがフルートじゃーい!」「どこがブラスじゃーい!」とつっこんで遊んでいた覚えがあります。

 

懐かしいなあ。そうか、パイプオルガンを基本構想に据えていたのか。

 

先日のレッスンで、長女はe mollのスケールに合格をいただいたのですが、次に何をやるかを決めずに帰宅してしまいました。そこで妻が提案。

 

「メンデルスゾーンのヴェネチアン(無言歌集の一曲)がfis mollだからそれにしたらどうだろう?」

 

すると長女はきっぱりと言い切りました。

 

「B durで」

「なんで?」

「キレイな音階だから。ミルクティー色だから」

 

……宇宙人? ソレナンテ日本語デスカ?

 

急にポエミィな人になられるとパパは驚くよ。先生にご相談すると「いいですよ」と即答。どうやら来年度の藝高の課題曲だそうで。

 

ところでドイツ音階をテキトーに覚えている私はB durはロ長調だと思っていたのですが、変ロ長調なんですね。ロ長調はH durと知りました。

 

どんなマイナーな調だよと思ったら意外と有名な曲が多かった!
モーツァルトのコンチェルトもB durだったんですねえ

 

ではまた。