人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

長女、初レッスン

年明け早々ではありますが、長女のレッスンがありました。ニューフェイスとすれ違ってご挨拶したり、先生と新年のご挨拶をしたり、以外は特にいつもと変わらず。この「いつもどおりの時間・空間」がこのお教室にはいつもあって、ホッとするというか、身が引き締まるというか。

 

さて長女さん、g mollのスケールから。「もっとぴったりあわせて~」といつものご注意をいただきますが、だいたい出来ているようで、次は暗譜しておいで、と。こうなると次回合格をいただけるかもしれないということ。ただ、フィンガードオクターブが若干うまく合わないので、「これはもう少しよく練習してきてね」と言われます。親の耳からすると、以前に比べれば良くなっているとは思うのですけどね。でも音楽の世界で珍しく唯一の正解があるのが音程ですから、常に100点でないといけないですね。

 

続いてパガニーニのカプリス22番。音程のズレている重音をいくつも指摘され、親もハッとしました。ズレてるとか気づかなかった……。「もっとピタッとあわせて!」というご指導が入ります。曲想についてのご指導は少なめだったので、こちらはそれなりにまとめられているのかな?

 

そして、この日はヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズを久しぶりに聴いていただきました。発表会でも弾きますし、先生公認で別の先生にも聴いていただく予定の曲なので、このタイミングでもう一度、なのです。

 

結果は……やはりコンクールの全国大会と同じ印象+走るところが多々、とのこと。「走るのは音符を捨てている証拠」と名言いただきまして、まだまだ曲に没頭できていないとの講評でした。「ねえ、ここはどんな風景? どんな感情?」と長女と一対一で曲について話を進めてくださいます。決してご自身の思いを押しつけるのではなく、長女がどう感じているのかを、仮にでもいいし、上っ面だけでもいいのでとにかく引き出し、「それを音にして」とおっしゃる。

 

これは現場を観ていないと迫力が伝わりづらいのですが、なかなかすごいレッスンでした。特に妻は「子への接し方を猛省した」と言うくらいショックを受けていたようで、今後家での練習の方法も変わりそうです。

 

その後パガニーニコンチェルト1番を途中まで観ていただき、時間切れ。次の方がいらしてしまったので急いで片付けをして帰路につきました。

 

道々、日々の練習について夫婦で反省しあうことしきり。2016年の年始から強烈なパンチをいただきました。

 

“それ”ができるだけで音楽に対する見え方が全部変わりそうです
テクニックは練習すればなんとかなるものですからね

 

ではまた。