人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

伏字の答え

武者修行Ops1~3までお読みくださった方は、もうお気づきのことと思いますが、ここで答えあわせをしたいと思います。

 

長女が三人の先生からまっっっったく同じことを言われたのは。

 

指弓です(コメントのみなさま大正解!)。

 

「これ、できる? まだ教わっていない? そろそろ覚えたほうがいいね」

 

さすがに慌てました。そうなんだ、もうできないといけないんだ。じゃあ今やる気の長女さんにどうにかやり方を覚えてもらわないと。と、夜中にYoutubeで英語の解説動画なんかを見漁りました。すると、指で送る、というよりは、指を縮めて手の甲をつぶす感じなのね。

 

しかし長女、いきなりはできません。何度やってもできない。「えーっ? こう? 違うー。あれー」と泣きそうになりながら弓を扱っている。

 

そこに通りかかった、同じ武者修行に参加していた男の子を捕まえて質問。

 

「ねえ、指弓できる?」

「あ、はい」

「え!! ほんと! ちょっとやってみて、はい(弓を渡す)」

「え……こう、です」

「(で、できてるっ! 恐ろしい子……)ちょ、ちょっと! 長女に教えて!」

「えっ……!? あ、はい。こうです」

「こう!?」

「あ、はい」

「どうやって使うの!? アップボウのときに?」

「あ、はい……。戻すときに伸ばすんです」

「ちょ、ちょっと弾いてみてよ!」

「ええっ!? あ、はい」(素直ないい子なんですよ……)

「おおっ! 指弓だ! うにょうにょしてる!!」

 

その後、指弓に自信のない女の子三人に取り囲まれて、ずっと講座をさせられる男の子でした。ごめんね、私のせいで先生にしちゃって。でもほら、モテると少し嬉しいでしょ。

 

なかなかイケメンなんです。彼。

 

心の底から本当にありがとう
少なくとも指弓に対する恐怖心は薄れました!

 

ではまた。