人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

カプリスに新曲が!

休日にレッスンがありました。コンクールとか発表会とかがまったく無い時期のレッスンって、なんだかのんびりな空気が流れています。

 

今回の目玉(?)は3/4のヴァイオリンで1週間さらった結果、指に負担がかかっていないか、ちゃんと弾けているのか、という部分。やはりヴァイオリンを構えた瞬間に「巨大に見えるよね」と笑っていらっしゃいました。指を痛めることをとにかく心配なさり、無理することはないんだよ、と長女に諭すのですが、長女は無言で「これがいい」という目をします。

 

あのね、先生は「この子はできないから元に戻そう」と言っているんじゃないんだよ。成長すれば必ずこのヴァイオリンを弾くことができるんだから、指を痛めないように1/2に戻ったらどう? とおっしゃっているんだよ。

 

と説得するのですが、なかなか首を縦に振りません。ひとまずレッスンをつけていただくことにしました。

 

まずはいつもどおりカールフレッシュg mollから。だいたいちゃんと弾けているのですが、どうもオクターブの音程がピタッとあわないことが多く、先生はオクターブとフィンガードになると「もうちょっとピッタリになる?」とおっしゃいます。もうかれこれ1ヶ月くらい。そして最後まで聴いていただいて、「うーん、だいたいいいんだけど、だいたいなんだよね。もう1回だけやってこようか」と珍しく「暗譜しておいで」と言われてから3週目に突入。

 

ちょっと基準を厳しくしてくださったのかな? それはとてもありがたい。サイズアップもあるし、慣れた音階でもうちょっとスケール感覚を掴んできたら、という意味合いもあるかもしれません。

 

さて長女さん、実は発表会であまり上手くいかなかったパガニーニのカプリス22番を再度さらっておりまして。一度は「カプリスはお休みしよう」と言われていたのですが、ここにきて「聴いてください」とお願いしました。

 

すると、前半の部分にいくつか注意点が入ったものの「うん、言うことないや。合格でいいです」と一発合格! ……舞台でその演奏ができればよかったよね~と思っていたら「次は何番やろっか。カプリスの初級は全部終えちゃったんだよね……じゃあ、9番やってきて」カプリス復活! やったね!

 

しかしパガニーニ以外に練習曲はあるのですかね。パガニーニが終わっちゃった人は何をやるんでしょう。「ヴィエニャフスキとかエルンストなんかありますよ。この曲とか、この曲とか、たぶんエチュード中でも最難関じゃないかな?」なんてこぼれ話まで聞けました。

 

最後にパガニーニのコンチェルトとヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズを聴いていただき、レッスン終了。

 

「やっぱり大きい気がするんだけど……音は断然こっちのほうがいいもんね。じゃあ3/4でいきましょう。でもあまり無理はしないように」

 

音の良い楽器を手離したくない長女の気持ちを汲み取ってくださいました。確かにちょっと触れただけですごい音が鳴るんですよね。聴いているこちらも気持ちよくなるくらいの音が時折出るんです。

 

「まだこの楽器のポテンシャルは全部引き出せてないな。7割くらいじゃない?」

 

うえーっ、あと3割引き出せるようにならないと!

 

実際この1週間、とてつもないモチベーションで練習していた長女です
音のよさにうっとりしていることも多々あり。ナルシスト万歳!

 

ではまた。