人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女の決断

長女の話題が多い本ブログではありますが、二女だって日々を精一杯楽しんでいます。お絵かき、読書、ときおりマインクラフト。ピアノはとても積極的です。バレエも毎週楽しみに通っています。

 

ですが、ひとつだけ及び腰のものが。そう、ヴァイオリンです。

 

ヴァイオリンは大好きだし、弾くことも嫌いではない。音程を外さないことに関しては長女より敏感で、弓の扱いもうまい。けどピアノほど前向きではないし、「練習したら?」と言われると自然と顔が曇る。ただ単に負担なのではないかとずっと心配していたのです。

 

つい先日、妻がさすがに見かねて、優しい口調で「やりたいことがいっぱいありすぎて、続けることがつらいなら、ヴァイオリンはいったんお休みしてみない?」と聞いてみたところ、少し迷いながらも「うん」とうなずきました。

 

いろいろと彼女の心理を憶測することはできますし、大人の理屈で「こうすればよかったのではないか」と考えることも可能です。しかし、本人は生活リズムの中でヴァイオリンの負担が大きいと感じたわけですから、そこは尊重するしか無いと思いました。ある意味、とてもまっとうに子供らしい人なのです。

 

基本的にはひとつのことに長時間集中していたいタイプの人なのです。なのでもし娯楽がヴァイオリンしかなかったら、きっとずーっと楽器に向かっていたと思います。ピアノに関してはそれくらいの勢いがありますし、描画や読書にかける情熱は、はたからみていても相当なものです。なら、親も子もお互いに時間を解放しよう。そういう結論に達したのでした。

 

次回のレッスンを最後に、二女のヴァイオリンはいったん休止となります。鈴木教本6巻、ヘンデルのソナタまで。ここまで弾ければ趣味でもう一度と思ってもきっと身体が覚えていることでしょう。

 

お疲れ様。よくがんばりました
ヴァイオリン本体とのお別れだけは悲しかった様子です

 

ではまた。