人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

「言うことない!」

3月4月と舞台のある長女さんは、もう1年以上弾いているポロネーズをまださらっております。この曲は本当に難しくて、よっぽど心技体のバランスが整っているときでないと、いい演奏はできません。どれかひとつでも欠けていると、必ず崩れるのです。

 

本当に難しい曲ですし、もっと身体が大きくなってから再度弾いたら、もっと違う演奏になりそう。解釈が単純なように聴こえてなかなか味わい深さも併せ持っています。

 

さて、そんな長女さん、レッスンがありました。

 

まずはa mollから。前回G durに合格をいただきましたので、今回は初めて聴いていただきます。すると、3度、6度が意外とあっていなかった。親の私たちは「あってるんじゃない?」とオーケーしていた音程が、相当ずれていたらしい。「全然違うよ。音程悪いよ」と何度も直されていました。

 

わ、わかんない……。何が違ったんだろうか。

 

でも長女がわかっているようなので、ひとまず彼女にまかせます。

 

次にバッハのパルティータ3番、プレリュードを聴いていただきます。するとやはり今回も前回と同じご講評。「いいんだけど、もっと情熱を込めて。もっと響かせて。もっと弓を使って」まだまだまだまだですね。でも「この曲は勉強にとてもいいね。がんばって弾けるようになろう」とのこと。本人もすごくやる気なので、先生も前のめりでいてくださるとこちらも嬉しいです。

 

続いて華麗なるポロネーズを弾いたのですが。親の耳でも「お、今日はなんだか調子いいし勢いもあっていいね!」と思っていたら、先生からの評価もまったく同じでした。

 

「いいね、そうだよ、そうやって弾いて。どういう風に考えてどういう風に準備したらそういう音楽になったのかを、よーーく思い出してね。うん、いうことないや。今日はこの曲はおしまいでいいよ」

 

一発OK!! わーすごい!

 

最後にパガニーニを聴いていただくと、「こっちは、まだまだやることあるね」と苦笑いされてしまいました。はは、まあ仕方ないよ。腕の重みも握力も無いのに、なかなかあのグリッサンドはできないですよ。ひたすら練習あるのみです。

 

毎度毎度なんだか盛りだくさんなレッスンです
本当に熱心に、毎度毎度すばらしいアドバイスをいただけるんですよね…

 

ではまた。