人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

マスタークラス修了コンサート

2日間の濃い時間を過ごし、少し成長できた気がする長女。やはり見てくださった方たちから少しずつパワーをいただいているんだろうな。

 

世界を相手にしている方から生まれるオーラとか、言葉の端々から見えてくる練習量とか、自然に醸し出す雰囲気を子どもながらの鋭敏な感覚でかぎ取っているのかもしれません。

 

そんなわけでマスタークラスも無事に終了し、残すは修了演奏会のみ。一般のお客様にも聴いていただく場なので、長女、けっこう張り切っています。午前中は昨日と同じ練習室でいつもと同じようにスケール、バッハ、パガニーニ。そしてヴィエニャフスキへと進みます。

 

先日までのレッスンを無駄にするような練習の仕方をしていたときは流石にカチンときましたが、その後は持ち直してうまくまとめ、手応えを覚えたところで練習終わり。荷物をまとめて会場入り。

 

鉄のハートの長女は先生がたにも「わーっ、先生ー!」と気安く挨拶していました。親はドキドキだったのですが、先生がたもとてもほがらかに挨拶を返してくださいます。それだけでとてもいい空間をいただいた気がしました。

 

会場にはお客さんがまばらとはいえ、みなさんとても熱心に聴いてくださっていました。何よりもいいなと思ったのは、長女の先生が常々おっしゃっている「奏者が見えたらすぐに拍手、良い演奏をしたら最後に盛大に拍手」ということをみなさん実践されていたこと。たぶんですがお客の質がとても高いのだと思います。クラシックを聴く、楽しむということを本当の意味でよくわかっていらっしゃるのだろうな。ほかの子の演奏のときも、会場にいてとても気分が良かったです。他のお子さんが全員相当お上手な方ばかりだったから楽しかった、というのもありますけど。

 

長女、なかなかいい演奏を見せてくれました。一部重音の音程を外していてもったいないなぁと思いましたが、それ以外は教えていただいたことを反映できていたのではないでしょうか。今までに聴いたことがないようなポロネーズでした。

 

そんなこんなで私たちのマスタークラスの旅は終わりました。帰りの電車の中では全員熟睡。でもその寝顔はまた成長を見せてくれている気がします。

 

私たちにとっては先生の感想をいただいて初めて終わるんですけどね
長女も得るものが多かったようで、旅ごとに少しずつステップアップしています

 

ではまた。