人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

帰京の翌日にコンサートへ

平日に休みをいただいてヴァイオリンを勉強しにいき、翌日からはまた学校。というわけで週末にも関わらず律儀に学校に向かった姉妹でしたが、テカテカした笑顔で下校してきました。なんでそんなに学校が好きなんですかね。

 

まあ学校がいやだと言われるよりは親としても気持ちが楽ですが。

 

帰京して一日目の夜、長女と妻は、ふたりがファンのヴァイオリニストのリサイタルへと出かけていきました。本当は私も行きたかったのですが、平日の夜で仕事がありますし、二女もバレエがあるので誰かが面倒を見なければならないし、という事情もあり、素直に二女のお迎え要員となりました。

 

二女は仲良しのバレエのおともだちと夕飯をいっしょにいただき、私が到着するまで遊んでいてもらいました。お迎えに行きお世話になったご家族に感謝を伝えて、手を繋いで帰路につきます。

 

「バレエ楽しい?」

「楽しいよ!」

「こんどの発表会、何するの?」

「キューピット! それとね、クラゲ!」

 

……クラゲ? 中華? いやそれは食べ物だ。えっ。クラゲ? バレエで?

 

お風呂に入れて、勉強を見て、寝かしつけたらあっというまにご就寝。ひとりだとラクチンです。

 

妻と長女は夜中も夜中に帰宅。どうやら同門の姉弟子さん母子とおしゃべりに花が咲いたようで、とても楽しそうに帰ってきました。しかし宵っ張りだな長女。そして姉弟子さんと本当に仲良しになったね。入門したてのころは立派な戦績に仰ぎ見るような思いで御名前を見ていたというのに。母親同士もとても気が合うようで楽しそうでした。

 

リサイタル中、子らは手をつなぎながら「すごいね!」と演奏に感動していたそうです。仲の良さもそうですが、長女のここ数ヶ月の成長ぶりがすさまじい。今年に入ってから有数の先生たちに見ていただけたからか、自覚と自意識が芽生えた気がします。ヴァイオリンにかける熱はますますヒートしてきていて頼もしいかぎり。

 

それよりも親にとってもっとも誇らしいのは、他の子の悪口や演奏の出来不出来について決して口にしないこと。うらやましがりはしても、妬んだり嫉んだりしないこと。いい大人ですらなかなかできない、とてもいいことだと思うよ。そこは一生キープしてほしいな。

 

人に優しく自分に厳しく、いつまでもいてください
そう、自分の音程については特に厳しくね!!

 

ではまた。