人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

お客さんいっぱい

日々、ポロネーズをさらっている長女です。何度弾いても何度弾いてもまともな演奏にならず、家族して頭を抱えています。音程とかテクニックとか、いまさらそこまでベースアップできるものでもありませんし、今先生に求められているのはそういうことではないんですよね。

 

なので日々親子でバトルです。花粉のせいか、春のせいか、喉がいたいというのにもぉ……。

 

そんな長女さん、親の思いなどなんのその、学校で幼馴染レベルに仲のよいお友だちを次々と「きてー聴きに来てー」と誘いまくったようで、「●●ちゃん来てくれるって!」といきなり妻を慌てさせています。先生も聴きにきてくださるというのに! 友だちまで!!

 

仲良くなった門下のママさんからも、わざわざ聴きにきてくださると連絡が入ったとか。なんだかもう、ありがたいやら申し訳ないやら。ちょっとはプレッシャーに感じてくれよ長女さん。

 

でも違うな、これをプレッシャーと感じないのが彼女のいいところなのだし。大きな失敗や下手な演奏をしたとしても、それを自分の糧にできるならそれもありか。

 

ただ、「お客さんを呼ぶ」とはどういうことか、については練習中にも何度も話題にのぼり、意識が薄いときは相当叱り飛ばしました。服部百音ちゃんのお母さんも「コンディションが悪いときだって、ひとりでも聴いてくださるお客さんがいるなら、最善を尽くさなければならないのがプロの演奏家」と40度の熱に喘息の発作まであった百音ちゃん(当時小学1年生)を舞台に送り出したそうですから、覚悟の面で見習わないといけないと思うわけです。

 

……しかしそのとき弾いた曲がサン=サーンスのコンチェルトっていうね。1年生ですよ? すごいな。

 

音楽家の家庭ではありませんから、先達の意識から勉強させていただきます
長女はまだアドレナリンだけで弾いている感じがするからなあ……

 

ではまた。