人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

体力勝負なんだよね~と気づいた日

バッハのパルティータ3番プレリュード、弾いたことのある方ならばわかると思いますが、トレモロよりも弓を大きく使って16分音符を刻み続けます。ですのでこの手の運動に慣れていないと、すぐにバテるでしょう。

 

ボクシンググローブをつけたことの無い人が100回もパンチを出せば拳が重くなってヘタるのと一緒です。実にアップダウンを3000回以上繰り返す運動ですから。

 


「力んでいると疲れるのも早いんだけど、いくら抜いていても疲れるものは疲れるからね。だから音楽家は体力もあるんだよ」

 

と常々口にするのですが、まったく別の方面で長女は自分の体力に喝を入れることにしたようです。

 

学校の体力テストで「シャトルラン」という測定があったらしく、1年生、2年生とずっとクラスで1番に近い成績をあげていた長女が、「男子に負けたから4番か5番くらいだった」と悔しそうに呟いていました。そして、

 

「私ねー、後半に疲れてきちゃって続けられなかったんだ。これはもう体力が足りないんだと思ってね、昼休みに校庭をずっと走ってきた」

 

……一回走ったくらいじゃ体力はつかないんだけどね。でもその心意気は買うよ。

 

やはりパルティータを本気で弾くと相当疲れるみたいです
先生は「全然疲れないよ。力んでるんじゃない?」と笑いますが

 

ではまた。