パガニーニを深めるためのオペラって?
パガニーニのコンチェルトをたくさん聴いているのですが、十人十色とはまさにこのこと、といえるくらい本当に皆さん弾きかたが違う。どこを溜めるのか、どこを強調するのかがほとんどバラバラで、「ここは来るぞ、来るぞ」という期待が無い分純粋に出たとこ勝負の風情で面白い。
間の取り方や発声はもしかしたらその人のお国によって違うのではないか、なんてちょっと思いました。イントネーションが違うんですよね。日本人の私からすると「そこ盛り上げないでどうするの!」と思うところをサラッと弾いていたりする。もしかしたら私が好きな曲の雰囲気は演歌っぽく聞こえるのかな。
もしかしたら日本国内でもあるかもしれませんね。訛りという形で。
パガニーニはそもそもイタリア人で、たぶん予想するにこの当時のヴァイオリン協奏曲はオペラを模して書かれていると思うので、イタリアオペラの発声に拠るのが一番正解に近いのでしょう。
しかし。
イタリアのオペラって今はそこまで有名ではなく、さらにパガニーニの活躍した時代のイタリアオペラはカストラートの超絶技巧に偏った作品が多く、名作は無かったといわれていますから、何を聴けばパガニーニの勉強になるのかというと、実は難しい。「椿姫」も「トスカ」もパガニーニの死後初演ですし、「フィガロの結婚」も「魔笛」もドイツオペラなんですよね。
となると?
オペラに造詣の浅い私には子と何を聴けばいいのかまったくわかりません。
あんまり気にせずモーツァルトを聴くのがいいのかな。
一応パガニーニより前の世代の人ですし、彼も聴いたでしょうしねモーツァルト
しかし本当は発声の違いを知りたいんです。何かいいタイトルをご存知ありませんか?
ではまた。