人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

テンポキープの難しさ

買ったはずのものが袋に入っていなかった、もしくは袋に入っていたかどうか記憶が定かではない。そんなときどうしますか。金額の多少にもよりますが、私は諦めてしまうと思います。

 

しかし妻が同じ体験をしたときに店に問い合わせたところ、「防犯カメラを再生しなおしたら、確かに店員が入れていなかった」と検証してくれたことがありました。なるほど、どんなことも諦めたらそこで試合終了ですね。

 

ピアノのテンポの狂いは比較的にわかりやすく、手を叩いたりメトロノームをかけたりすればだいたいわかります。二女に限らず誰でもそうだとは思いますが、音価が短くなる部分の指回りをコントロールできないと、運指の都合で転んだまま弾いてしまい、たいていそこで全体のテンポが加速していきます。ただこれは原因がわかりやすい分、比較的簡単に直せるのです。

 

しかしヴァイオリンは音を出すために左右の手の2つの動作が必要な楽器で、そのぶんコントロールが難しく、右手の都合、左手の都合がそれぞれ影響しあって、体感的にピアノの4倍くらいテンポを守るのが難しい気がします。それはギターも同じだからすごくよく気持ちはわかる。

 

32分音符の連続から通常のテンポに戻るような箇所でよくある現象なのですが、コントロールが利かずに早く弾いてしまう。「そこ、4分音符だからこのテンポだよ」と手で叩いてみせても、「え?」と不満げな表情をする長女。明らかにテンポが違うのに、本人はなかなか気づかない。

 

しかもやっかいなことに、32分音符だからといって1小節内に32個並んでいるとも限らないのがソロ楽器の楽譜。さすがは歌のパートです。そのせいできっとテンポがとりにくいのでしょう。

 

もうそういうときは歌うしかないんですよね。一緒に声に出して歌ってみるのですが、32分音符のところは口が回らず大変。

 

みなさんどう練習しているのでしょうね。

 

パガニーニといいヴィエニャフスキといい、こういう部分がとても多かった
今はだいぶマシになりましたが、それでもまだテンポを意識するのは難しそうです

 

ではまた。