緊張感ある伴奏あわせ
長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。
まずはパガニーニの伴奏あわせから。長女は基本、どなたが伴奏してくださってもとても楽しそうに弾きますが、今回お願いした方は「ゆずらない先生」という印象を持っているようです。
ヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズを弾いていたときのこと。この曲をさらっていた時期はピアノの先生のスケジュール調整が難しかったりイベントで弾いたりしたせいか、通算で7名の方に伴奏をつけていただきました。
華麗なるポロネーズは感情の起伏を激しく表現する曲のせいか、とても揺らす箇所が多い。とはいえ伴奏の先生はみなさんプロですから、そもそもどんな曲なのかをご存知の上で合わせてくださっているので、大抵の揺らしにはついてきてくださいます。しかし長女にとってはテクニック的に難しい部分が点在しているため、すべてを同じテンポで弾くのはかなり難しい。よって、ヴァイオリンの特性を重視した曲の流れができあがっていきます。
その独特の間をきれいに弾くには、やはりお互いの呼吸があわないと難しい。特に数回もあわせたことのない先生だと、長女の出方を見ようと待ち構えてくださることがある。しかし長女は長女でピアノの音を待ってから出ようとする。すると、お互いにお見合いしてしまい、変な間ができてしまう、ということがあるのです。
今回の先生はその7名のなかのお1人。そして、ヴィエニャフスキをあわせていただいたときに長女は「決してゆずらない先生。逆に迷っても引っ張りあげてくれる」という印象を抱いたようです。
ですから、パガニーニを初めてあわせたときも迷わずに弾けた様子。そのぶん、この音楽に対してとてもストイックな先生の前では「うまく弾きたい、弾けないといけない」という欲が出るのか、伴奏あわせの前の晩は「緊張して眠れない」と言うほど。実際の演奏にも少し力が入っている雰囲気があります。
この日のレッスンでもいつもより2割増しくらいでバリバリ弾いていました。ヴァイオリンの先生からは相変わらず音程や曲相の修正をたくさんいただきましたが、いい緊張感で弾けた満足感があるのか、レッスン後はさっぱりした表情でした。
親にとって伴奏あわせはとても楽しみです。曲ができあがっていく感じがします
そうそう、二周目のカールフレッシュC durはおまけ合格でした
ではまた。