人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

学業が大変になってきた?

先日、『奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち』という番組を見ました。フットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督が出演。この手の“大人が子どもを指導する”物語が私は大好きで、こういう番組や本からエッセンスを拝借しようといつも目を光らせているのですが、この回は特に感動しました。

 

その中でも最も心に刺さった言葉たちを、少しここに書き残しておこうと思います。

「リスクのないところから学べるものはない」

「(番組で監督が受け持った子どもたちは)自分が自分で考えていない。自分で考える力を養ってやらないと。そのための、僕ら大人の責任は大きい」

「人のミスを見つけて叱ることは誰だってできる。だけどそれは、臆病者のすることだ」

 

特に最後の言葉は、日々胸に留め置かなければならないと思いました。

 

長女も二女も練習そしてレッスンの日々を送っています。

長女は今までお世話になっていたピアノの先生の門下を離れ、ソルフェージュの専門の先生に教えていただけることになりました。初回のレッスンがつい先日あったのですが、本人はとても楽しかったようで、帰ってからもウキウキ。次のレッスンがすでに楽しみで仕方ない様子です。相性がよさそうでよかった!

二女はバレエの発表会が終わり、ホッと一息。それまで土日は半日以上を舞台練習に費やしていたため、ピアノも学業もいつもに比べて少し手薄になっていたぶん、現在は取り戻すのに必死です。それでもピアノでは新しい刺激をいつももらっているようで、レッスンの成果がイマイチだったときに曇った顔つきで帰宅しても、どこか目の片隅をキラキラさせています。

 

そんな中、ちょっと気になったのが、学業。

学校の勉強は特にそれほど不都合を感じていない様子の姉妹なのですが、補助学習として毎月とっている教材の難易度が学年と共に急に上がったのか、進捗を尋ねると曇った顔つきをすることが多くなってきました。練習時間を確保するために塾には通わせていないため、わからないことをすべて自分で処理、もしくは親に質問するという手段しかとれない子どもたち。

親がべったり張り付いて教えると、理解が進むのか急に楽しくなってくる様子ではありましたが、さすがに毎日付きっ切りというわけにもいかず。今まではそこまで難しい問題もなかった分、食事の準備や家事などの時間に勝手にやらせていることが多かったのです。ここに勉強の面倒まで見ていたら、家の仕事が進まないことになる。

 

ああー、そういえばだいぶ前、それこそ長女が幼稚園生のころ、ヴァイオリンの先生やピアノの先生が、「今たくさん練習をして貯金しておくと、学業が大変になる中~高学年になっても慌てなくて済みますよ」なんてことをおっしゃっていたなあ。

その当時はここまで音楽づけになるとは想像もしていなかったので、はあ、そういうものですか、と聞き流していたのですが、今になってこの言葉を痛感しています。

 

今はひとまず休日に私がフォローすることで巻いていますが、それもいつまでもつことやら。両立させているご家庭は本当にすごい。ご両親の血を引いてそうとう地頭がいいのだろうなあ、と羨ましくなる。

 

でも、そういう雑事を考えることがイヤではない自分。子育ては難しいし責任も重大。だからこそ楽しい部分もたくさんありますからね。最近、ちょっと反抗期気味の長女ですが、それすらもなんだか意地らしくてかわいく見えてしまいます。

 

……なるほど、ただの親バカか。

  

バカほど強いものはないらしいですから
難しい時期も無神経パワーで押し切りたいと思います

 

ではまた。