人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

成長の夏

夏休み最後の休日、家族でプラネタリウムを見てきました。

「学校の宿題を全部終わらせたら、遊びに行くぞ!」と宣言し、土曜日は机にかじりつかせて自由研究やら俳句やら、提出物を片っ端から片付けていきました。

すっきりした気持ちでお出かけの日曜日。家族でワクワクしながら向かったプラネタリウムは、ハイクオリティ映像で見せる満天の星空がテーマと強烈にプッシュしています。いざ場内に入るとやはりドキドキするもので、とても楽しみにしていました……が、内容がなぜか説教くさい。思わず「うーん、これはエンターテインメントとして、どうなんだろう」とモヤモヤした気持ちになる展開。子どもたちが退屈していないだろうかと心配するほどでした。

しかし終演後。姉妹は「わーすごかったね! おもしろかった!」と満面の笑み。ああ、すさんだ大人ってイヤだねえ……。

汚れっちまった悲しみに……。

 

チューヤな気持ちに一瞬ひたりながらも、そのあと、猛毒を持つ生物展を眺めて「きゃー、うぇー、こわー、ひゃー」と言いながら帰ってまいりました。

 

八月は姉妹ともバレエの夏期講習がありました。特にトゥシューズを履かせてもらえるようになった長女はなんだか誇らしげな顔。夏休みならではの集中レッスンで、また新しい扉を開いておりました。

 

その後、二女のピアノのコンクールがあったり、長女の弾きあい会があったりと、相変わらず楽器三昧。中旬には長女と妻がふたりで飛行機に乗って夏季セミナーに繰り出し、二女を私の両親に預け、私がちょっとした一人暮らしを堪能。毎日両方から楽しそうな画像が送られてきて、「いいなー」と眺めながらコンビニ弁当を食べていました(暗い)。

 

長女は相当に鍛えられ、二女は壮絶に甘やかされて帰ってきまして。その後、長女は発表会に出演し、合宿の成果を披露。二女は逆に数日ピアノから離れたことで、さらに強いピアノ愛を育んできたようで、家に帰ってから自分からポロポロと弾いては「あー楽しい」とニコニコしていました。

 

2人とも寝静まった夜中にこれを書いています。夏休みも残り数日ありますが、音楽への愛情を深める出会いがあったり、目を見張るような素晴らしいレッスンがあったり、親の至らなさや勉強不足を感じる出来事があったりと、とても有意義な夏だったと思います。このブログを通じてお知り合いになれた方々も、相当充実した夏休みを過ごされたようで、みなさん頼もしい限り。遠地で、海の向こうで、がんばっている人がいると思うだけで、力をもらえますね。

 

今週末は学生音楽コンクール小学生ヴァイオリン部門予選東京大会
長女のお友だちたちは、今、どのように過ごされているでしょうか

 

みなさんに心からエールを。ではまた。