人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女はおねえさん

先日、二女が「バレエやめたい」と言った話を書きましたが、この子はバレエ大好きなんです。踊りのふりを考えるレッスンがあったときも、自分の知識を総動員してふりをつけ、先生にえらく褒められていました。

 

踊りに対する欲求、表現に対する欲求。先生に満たしてもらえる承認欲求。全部が詰まっているのですから、大好きに決まっているのです。

 

でも、二女のバレエへのモチベーションを高めているのはそれだけではありません。今二女はクラスで一番の「おねえさん」なのです。

 

うちの姉妹は年子ですから、常に「長女の妹」という立場でした。幼稚園でも長女がまっさきに注目を浴び、二女がそのおまけのように扱われる。妻も長女と同い年の子を持つ母親と仲良くなりやすいため、どうしても日常よく付き合うのは長女のお友達。すると一歳年下の二女は、若干おみそ扱いされてしまう。ヴァイオリンやピアノも長女がやった曲をなぞっていくので、どうしたって長女と比べられてしまう。

 

実はバレエも今年の四月まではそうだったのです。しかし一年生になった長女はひとつ上のクラスへ! クラスで一番年上の二女は、年下の女の子たちに「二女ちゃぁ~ん」と慕われ、先生からも「お手本を見せてあげてね」と頼られ、この一時間だけは「おねえさん」になれるのです。

 

だから先日「バレエやめたい」と言い出したときは、ひっくり返る思いでした。

 

いつもバレエから帰るときはにっこにこの二女さんなのです。いくら注目を浴びたくても簡単に辞めるなんて言ってほしくないな。

 

ではまた。




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