人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

美しい半音階

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。先生のレッスンにイヤイヤ行くという姿を一度も見たことがなく、たくましいことだなあ、と思います。 前回、ほぼ全否定されたスケールとセヴシックは全部合格をいただきました! 一気に8調進んだオクターブのス…

曲になってきた!

長女の『華麗なるポロネーズ』がようやく、本当にようやく曲になってきました! もちろん細かい部分はだいぶ粗いですが、通して聴いても全体を通した曲の雰囲気が出てくるようになりました。 いやー。長かった。 レッスン直前に形が見えてくるあたり、タイミ…

歌ってというと泣く

姉妹に共通のことがあったので、ちょっと書いてみたいと思います。 音楽の基本は歌です。なので私は、ヴァイオリンでもピアノでも、フォルテ・ピアノ、クレッシエンド・デミニエント、その他の記号を歌って表現します。ヴィブラートはどうしてここでこんな風…

コンクールの功罪

エリザベート王妃国際コンクール、決勝の毛利さんの演奏が終わりました。シベリウスはもうずっと弾いてきた曲ですから、堂々たるものでしたが、ミカエル・ジャレルの現代曲はなんだかもう難しいのなんの。電波障害のようなフラジオの連続、尺八のようなフラ…

かすかでも光明がほしい

ヴィエニャフスキの『華麗なるポロネーズ』ですが、この曲はどうすれば正確に弾けるようになるのでしょうね。練習しかない、と言われればそれまでなのですが、本当にどうやったらまともに弾けるようになるのか、てんで想像がつきません。 たとえば、ズッカー…

どうしても児童館

発表会の直後は比較的自由にさせているのですが、月曜は学校から帰ってくるなり姉妹とも「おやつもいらない、宿題もする、だから児童館に行きたい!」と強烈なプッシュをしてきたとか。 なんでもお庭で遊べるのが16時までの決まりらしく、それまでに行きた…

ピアノの発表会!

この日が来てしまいました。この日が。こんなにも(主に私の心の)準備不足を感じてしまう発表会ははじめてです。今まではもう少し気合を入れて練習していたような気がするし、もう少し気楽に参加していた気がします。 姉妹のお友だちがたくさんお越しくださ…

工房でのひと駒

昨日の続きです。先日、工房で駒を修正していただいたことをレッスン中に先生にご報告しました。その際、駒が斜めになっていることがちょっと気になっていたので相談してみることに。きっと職人さんが一番いい場所を探してくださったのだとは思いますが、そ…

ずいぶんよくなったね

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。 今回からスケールは8th。長女は気合を入れて10調くらい弾いてきたのですが……「ちょっとズレてる。いい? 音程はおしいとか近いとか無いの。完璧で当たり前。だからぴったりあわせてきて」といつもの訓示をいただ…

二女さんの大物っぷり

うちの二女さん、食べ物の好き嫌いが激しい。しかも食わず嫌いなのではなく、一度口にして「おいしくない」と判断すると、二度と口にしないという徹底っぷりです。そんなすごく強情なところがあるかと思いきや、長女が発表会やレッスン前になると神経質にな…

発表会前のゴタゴタ

週末に向けて姉妹はずっと発表会曲を弾き込んでいます。ピアノもヴァイオリンもどちらも難易度が上がってきていますので、どちらもなかなか大変です。 ◆長女 ピアノ・スロヴァキア民謡による変奏曲(カバレフスキ) ヴァイオリン・カプリス14、16番(パ…

ヴァイオリニストの発見

私の仕事場は規則にゆるくて、音楽をヘッドフォンで聴きながら仕事をすることが許されています。というか何もかもゆるいので、特別これだけが許されているわけではないのですが。 そんなわけで作業しながらクラシック音楽をかけていることが多い昨今ですが、…

支出について

エリザベート王妃国際音楽コンクール、毛利さんがファイナルに残りましたね! ファイナルの課題曲は得意のシベリウスですし、入賞、だいぶ期待できるのではないでしょうか。 しかし海外遠征にピアニスト同伴。だいぶ出費もかさむでしょう。おこがましくも自…

『おしい』とか『近い』とかは無い

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。先日のヴァイオリンの駒がズレた件をお話しすると、「ああ、毛箱よくぶつけちゃうんだよね」と笑っていらっしゃいました。しかし「じゃあ直すから少し時間あります?」とはおっしゃいません。先生、これから実は…

姉妹の夕飯時の会話

姉妹と妻の会話を妻が教えてくれました。ちょっとおもしろかったのでご紹介してみたいと思います。 夕飯を食べながらニュースを見ていると、各地でドローンの使用に禁止令が出ているという内容が流れました。それを見て最近車のラジコンをてにいれたばかりの…

調律ピアノに群がる娘たち

長女がヴィエニャフスキの『華麗なるポロネーズ』を弾くことになったときから、「ピアノの調律をしておかないと」と話しておりました。伴奏の先生と家で合わせる可能性が出てきたからです。小さなグランドピアノが部屋に入ったのが2月の終わり。もちろんその…

ガツッという音がした

練習していたときのことでした。ガツッ! という音がして驚いてみると、長女がボウのフロッグを弦にぶつけたようでした。けっこうな激しさだったので心配したのですが、楽器と弓に傷はなさそう。 「あれ、音が変」 長女の言葉によくよく見ると、ほんの1mm未…

発表会前なんですけど

長女さん、二女さん、なんか緊張感が感じられませんが、あなたたち来週には発表会を目前に控えているんですよ!? ピアノの発表曲はちゃんとやってる? ヴァイオリンもちゃんと仕上げてる? プログラムがあがってきて急に親のほうが慌てだす始末。この空気、…

子の意思、親の意志

昨晩はエリザベート王妃国際音楽コンクールのセミファイナル、毛利さんの演奏でしたね。モーツアルト・ヴァイオリン協奏曲5番でした。ご本人も納得のいかない顔つきでしたが、聴いているこちらも「あれ?」という感じでした。みなさんはどう感じましたか? …

楽器弾きの特徴?

楽器弾きは奔放でワガママで自分勝手。そんなイメージありませんか。 それはある意味仕方ないと思います。表現者というのは自分の中にあるものを切り売りして音に昇華しているわけですから。 そもそも前に前に向かう気持ちの無い人は楽器なんてやらないでし…

じんわりとエチュードの効果

長女が新曲をさらうときに常に頭を痛めていたのが「本当に仕上がるのかな」と頭を抱えたくなるくらい、何を弾いているのかわかっていない状態が長いこと。曲の形がうすぼんやりとでも見えてくるまで、とにかく長い時間がかかっていました。 が、最近エチュー…

パガニーニふたつ目終了

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。いつもどおり6thの重音スケールはまた5調合格。もうほとんど慣れたも同然です。「はやくオクターブやって、ハーモニクスやって、小野アンナ教本は終わりにしよう」とおっしゃっていました。セヴシックとカールフ…

エリザベート王妃国際音楽コンクール

聴く曲に困らないとはまさにこのこと。ゴールデンウィークがあけて仕事に入り、なかなか休み気分が抜けないとき。ひとまず音楽でも聴きながら作業するか、と何かを選ぶというのは、楽しいことでもありますが、忙しいときには面倒にも感じます。 しかし今はエ…

音楽合宿!

ピアノの先生がなんともイキな計らいをしてくださいました! お休みなのを利用して、一日中レッスンプロジェクト! 朝10時に家族で先生のお宅にうかがいます。 まずは長女のほかの生徒さんと合同のソルフェージュ。 続いて二女のピアノレッスン。 みんなで…

呪文のようなオクターブ

母方の実家にいるうちに、必ずやっておきたいと思ったことがひとつありました。それは、オクターブの音程に対する感度をあげること。 私はギターをやっていたこともあり、オクターブの音の揺れに敏感です。以前コメントでも教えていただきましたが、少しでも…

合宿という名の休憩

私の母の実家にきております。田舎の一軒家なのでピアノもヴァイオリンも何時まででも弾き放題。さあ、この数日でレベルアップするぞー! と勇んできたものの……。 都会ではなかなか無い広い庭、広い公園! 青い空、白い雲、鳥は鳴き、虫は踊り、毛虫だってお…

普段は聞けない裏話

長女のヴァイオリンの先生は本当に寡黙な方で、あまり余計なおしゃべりをしない人……だと思っていました。しかしだんだんお互いに慣れてきたのか、少しずつ世間話もできるようになってきましたし(ヴァイオリンの話題限定ですが)、教わっていない二女にもお…

ヴァイオリンレッスン

長女のヴァイオリンのレッスンがありました。今回からカールフレッシュが追加されていますので、またもや基礎訓練が厳しくなっています。 まずは6thのスケールから! だいぶなれてきたらしく、練習していった4つの音階に合格をいただきました。全調の半分を…

人の目。親の目。

親族の行事で妻が実家に帰らなければならないことがありまして、私は子ふたりを見ることになりました。ご飯を食べさせ、習い事に連れて行き、風呂、着替え、ぜんぶひとりでやります。 ……もーいうこと聞かない! ふたりで結託して好き勝手やっていて、進むべ…

二女、バレエへの覚悟

夕飯どき、妻が二女になんの気なしに聞いてみたそうです。「長女はヴァイオリンで行くって決めているけど、二女はどの習い事を続けていくのかな?」と。いつも「全部」とか「辞めない」とかそんな答え方しかしない彼女が、その日はベラベラと自分の考えを述…