人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

質問箱アーカイブ #40 音程が悪いと言われる

 

質問箱という匿名質問サイトが2022/5/31をもってサービスが終了しました。それまでにいただいた50件近いご質問は楽器子育ての親にとって大変貴重な資料になりますので、アーカイブして残すことにいたしました。毎週月曜日、順々に公開していきます。

 

2022/5/14にいただいたご質問

 

ご質問ありがとうございます!

音程むずかしいですよね。長女もけっして音程がいい方ではないので、その苦労はよく分かります。平均律だったり純正律だったりと楽器によって捉え方も違うし、作曲家によっても音程の取り方が違うし。

音程が「悪い」の意味はいくつかあると思っています。

1.全体的に高い、または低い
2.とある音だけハマっていない
3.調声にあった音選びができていない

それぞれ対処法が違うと思っていて、そこは先生の教え方に依ることになるかと。そもそも音程って一朝一夕に直るものでもないので、「音程を良くしたい!」と一念発起してから年単位で耳を鍛えていくものではないかと、長女のレッスンを見ていて思います。ゆっくり弾く、開放弦にあわせる、など、やり方は一緒の様子ですし、あとは

「微妙な音の揺れをどこまで許してしまっているか」
長調短調時の半音の取り方をどうしているか」
「音の連続性を意識して音を聴けているか」

ですから、根気との勝負です。「友人を失くしたくなければ、音程を指摘するのはやめなさい」と書き残した音楽家がいたとかいないとか。それくらい音程とは人格を否定されるに似たナーバスなものです。指摘されたら誰だってヘコみます。だからへこたれずに根気よく直していくしかないのです。

辛いですね。辛いです。

もし歌がお好きでしたら、親子で合唱曲を歌うと良いかも! 我が家はみんな歌が好きで、中学校の歌集を引っ張り出してきては、姉妹は初見で(二女の伴奏付き)、親は知ってる曲で、突然合唱したりします。音程が綺麗に合わさった時のハーモニーは快感で、そこが「長◯度」「短◯度」「完全◯度」の響きなんだなあ、といつも感じます。

 

※現在、この質問が最後です。本ブログのコメント、TwitterのDMなどでも引き続き受付けておりますので、お気軽にお声がけください。