人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

音感のよさと聴音

最近姉妹のヴァイオリンの練習を聴いていてとても不思議だったので書き記しておきます。

 

何度も書いているのでしつこいですが、姉妹はふたりとも絶対音感を持っています。その音程がどのピッチで記憶しているのかはわかりませんが、だいたい3音、調子のいいときなら4音を同時に聴き取れます。ですから、音階についてはちゃんと認識しているはずです。

 

 

二女はピアノを練習する時間のほうが長いのですが、ヴァイオリンの音程をとることについてもとても勘がいい。指先と音感が合致しているかのように、ポジションを移動してもパッと掴むように音程をあわせてきます。テンポが速くなったり手の形が伸びきったりすると少し精度が落ちますが、それでも自分でズレていることがわかっているのでちゃんと修正できます。

 

しかし問題は長女です。彼女は音程がズレていることがわからないこと「も」ある。細かい音符を丁寧に拾わないという悪い癖が出ているせいで音程がズレているときは、ゆっくり弾かせれば認識させられるのですが、音程がずれていたことにまったく気づかず、「違うよ」と言っても「エエっ?」としかめっ面をすることが時折あります。

 

そして重音の気持ち悪い響きを「気持ち悪い」と認識できないことも多い。音程にまつわる耳は小4くらいまでに固定するといいますが、このままで本当に大丈夫なのか不安になってしまいました。

 

先生が以前「大丈夫、正しい音程は持っていると思います」とおっしゃってくださったので、その言葉を信じて日々の練習をさせているのですが、ズレていることに気づかないことが多いときはとても不安になります。こればかりは絶対音感があっても関係ないんでしょうかね。重音になったとたんにわからなくなるのか、響きの気持ちよさへの意識が薄い気がします。

 

音程は日々整えていないと、すぐに耳がサボりだすそうですね。長女がサボっているとは思えないし、まったく勘が悪いとも思えない。

 

あれだけ努力している人なのに、と、歯がゆい思いがあるのでした。

 

ヘロッとした音程って、音楽をブチ壊しますよね
何か特別な訓練などしたほうがいいのかなあ?

 

ではまた。