人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ピアノの先生、代わる

長女、二女ともに、独特の雰囲気を持った先生からピアノを教わっています。

 

ステージプロデュース能力が非常に高く、専門はソルフェージュ。演奏者仲間が多数いて、自分でもステージを定期的に開催する。妖怪のように(失礼! でも本当に)見た目も若く美しく、ナイスミドルはそろいもそろってメロメロ。ピアノが目的というよりは先生目的で来てませんかと言いたくなるくらい。

 

子供に習い事のひとつとして習わせるだけなら、もしかしたら眉をひそめてお教室を替える親御さんもいらっしゃるかもしれません。でもそれは逆に、魅力あふれる人であることを証明していることでもあります。売れているタレント(才能のほう)はどこかしら抗えない色気があるものです。

 

娘ふたりは先生にとてもかわいがっていただいており、教え方も上手なのかとてもよく伸びています。本気でコンクールを戦うほどには至っていませんが、それでも長女(小一)はなんだかんだいってソナチネまで来ています。二女(年長)にもついこないだギロックのタランテラを弾かせ、仕上げてくださいました。

 

その先生がとある理由で数ヶ月ほどレッスンできないことになりました。代行で見てくださるのは先生のご母堂。つまり先生の先生です。

 

この方は先生に輪をかけて独特な方で、なんというか超芸術家肌なんですね。ピアノの練習、ではなくお勉強。上手に弾く、ではなくお仕事する。言葉の使い方からして独特です。コンクール常連者を育てるのが塾式のお教室としたら、ご母堂は求道者。華道茶道と同じように洋琴道とでもいわんばかりの「極めろ! 道! 悟れよ! 我!」といった感じ(年がばれますかね)。

 

あの先生を人としてもピアニストとしても育て上げた方ですから、見るところが人とまったく違います。ご母堂とは発表会などでいつも顔をあわせ、優しく挨拶してくださるのですが、ピアノの演奏については容赦がありません。

 

「○○ちゃん(娘さん、つまり先生)はそういう教え方なのね。私ならダカンはちょっと違う表現させるけど」

「もう一歩ねじこめたわね。打鍵だけでなくて引くときも意識させないと」

 

このアーティスト肌のご母堂に立ち向かえるのかわが娘たちよ!?

 

数ヶ月、娘たちのピアノがどう変わるのか、ちょっと楽しみです。

 




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