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人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

武者修行その2~弓逆。弓逆!

先日に引き続き、長女の武者修行です。先日のレッスンはビデオに撮影していましたので、何度も何度も見返して難しかった言葉も私が噛み砕いて長女に伝えました。音程の取り方や明るさ/暗さについて、ほんの少しだけ理解し始めたようです。

 

さて、今度は世界的なヴィルトゥオーソに見ていただく機会に恵まれました。情熱的なレッスンに定評があり、ワクワクしつつもどこかおっかなびっくり扉を開きます。

 

普段は音高・音大受験するような方たちをレッスンされるので、ちっちゃな長女を見て目を丸くなさっていました。華麗なるポロネーズを聴いていただくと「すごいねぇ~。いくつ?」「8です」「ってことは小2? ずいぶん弾けるね。誰のお弟子さん? ○○先生? そうなの! 何も言うことないわ。ほかに何か持ってきてない?」と過大なお言葉をいただいてしまいます。ならばパガニーニのカプリスを、と思い、レッスンをつけていただくと……。

 

「そこは切るの。あと重音の音程を整えて。もっとここに向けて盛り上げて、ため息のように音を手放して。運指難しい方法を選んじゃっている部分があるよ。もっと簡単にシンプルに!」

 

とどんどん熱が入ってきます。それで思い出したのですが、この方にとってパガニーニはお手の物なくらい弾き込んだ作曲家のはずです。すぐにご指導が入るのもそういう蓄積があってのことなのでした。「違う! もっとはっきりと!」「弓逆。弓逆だって!」と、長女の年齢のことを忘れた、これぞというレッスン。私はしごかれながらも喰らい付いている長女を頼もしく見守っていました。

 

パガニーニをみっちりと見ていただいたあと、もう一度華麗なるポロネーズを聴いていただけました。すると、演出の面でどんどん新しいアイディアをくださいます。「ここは鳴らして。ここは切って。響きがなくなるのを待ってから~~次に!」など、本当に大人っぽい弾きかたを伝授くださいます。傍から聴いていて曲が洗練されていくのを感じました。長女もあきらかに楽しそう!

 

ただ、長女が少し混乱したシーンがありました。先日の先生に教えていただいたことと反対のご指導が入ったのです。ひとまず慌てふためかず、まずはその方のカラーを吸収して、あとでじっくり考えればいいのではないかと思ったので、「言うとおりに」と目で合図すると、残りの時間は長女も集中していました。今後はこういうこともたくさんあるでしょうね。これはこれでとてもいい経験です。

 

そして、この日も。「○○って習った? いいんだよ、これからできるようになれば。でも私、テクニックは教えられないんだよね」と、先日の先生とまったく同じことを言われてしまいます。

 

今日も伏字にしておきます。これは今後の練習のキーワードになりそうです。

 

深々とお礼をして退室。「楽しかった~!」とニコニコの長女。そりゃあれだけ喰らい付ければ楽しいでしょうよ。よくがんばりました。

 

瞬発力を求められるレッスンは長女も大好きなんですよね
この日から華麗なるポロネーズの演奏がガラッと変わりました

 

ではまた。