人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

心配ぁぁ~いないさぁ~~ぁ

日曜日、いつも惰眠を貪る姉妹に声をかけると、渋々ながらもちゃんと布団から出てきました。ご飯を食べて、身支度して、練習して。

 

なんだか規則正しい人たちみたいですが、違います。目の前にえさがつるされているだけです。そう、劇団四季のライオンキングを観に行くのです。

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香川が好きな姉妹

テレビを録画するハードディスクレコーダーには、「おまかせ録画」という機能がありまして、私はよく利用しています。ジャンルを指定するとそのジャンルの番組を10日分すべて録画しておいてくれて、10日経つと勝手に消去されていく、という優れものです。

 

クラシック音楽関連はもちろんですが、実はもうひとつ、私の趣味であるサッカーもたくさん録画してあります。ある日勝手に録画された番組の中に、ブンデスリーガ、ドルトムント所属・香川真司選手のドキュメンタリーがありました。

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どんな意識で弾いているの?

長女は舞台が終わったあと、必ずのように気が抜ける時期がきます。別にさぼっているわけでも情熱をなくしたわけでもないみたいなのですが、ただとにかく弾いているだけ、という時間が多くなってきている。

 

彼女はいまだに弓を倒す(毛を少なく使う)癖があり、フォルテ時はなんとか艶やかな音を出すためにも「立てて!」と言うのですが、弾いているうちに忘れてしまうようで。そういうときに限って、親指と小指はつっぱり、手首はガチガチです。

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親としての自分と子供のころの記憶

先日録画していたクラシック倶楽部にて、竹澤恭子さんのブラームスソナタのリサイタが放映されていました。今年3月に行われたもので、はやくもこうして聴けるというのはなんとも贅沢な話。

 

……もうね、なんなんですか。ブラームスのソナタは今までたくさんの演奏家のものを聴いてきましたが、実はそこまで好きになれませんでした。いろんな人から「いい曲だ」「素晴らしい曲だ」と言われていたので、私もそれなりに努力して好きになろうとしてきたのです。が、「まあ良い曲だよね」で終わってしまっていて、どうして皆がそこまで評価するのか、いまいちわかっていませんでした。

 

が、心から好きになりました。言葉も出ないようなブラームス。今のところ私の中で竹澤さんの演奏がいちばんしっくりきたようです。これで他の方を聴き返すときっと違う感想が生まれるんだろうな。竹澤恭子さん、素晴らしいですね、一度は生で聴きたいです。

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