人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

二女の引き出し

二女さんがとうとうコレルリのラ・フォリアを弾くことになったため、そろそろ曲を弾く「前」のお話をしてみようと思い、試してみました。

 

この曲は、長女がとある舞台で弾くために特訓した思い出のピース。そこでどんなふうに頑張ったかを思い出し、同じことを二女にやってみようと話しかけてみます。

 

「ひととおり弾けるようになっているけど、この曲はどんな感じがする? 悲しい? 嬉しい? 楽しい? 怒ってる? 笑ってる?」

「どんな音が思い浮かぶ? 広いところ? 狭いところ? 天井は高い? 低い? それとも外?」

「聴いた人にどんな風に思ってほしい? キレイだなあ~? 怖いなあ~? ワクワクするなあ~? 泣きたいなあ~?」

 

ひとつひとつ歌いながら聞いていくと、「悲しい曲。広くて天井の高いところでヴァイオリンが響いている。暗い外。夜かもしれない。お花をあげてるかもしれない。だんだん雨が降ってくる。聴いている人が泣きたくなる感じ」というイメージだそうです。

 

作曲者はそういうつもりで書いたわけではないかもしれない。でも二女がそう感じたのなら、そう弾いてみたらどう? というと、喜んで弾いていました。音にも少し情感がこもった気がします。

 

……まあ、明日になればまた、棒読みみたいな弾きまわしに戻るんですけどね。トホホではありますが、これを繰り返して曲を掴んでいってほしいものです。

  

だいぶ頑張った翌日に忘れられると、疲労度がハンパないです
はやく曲を演技する方法に目覚めてほしい!

 

ではまた。