人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

近況まとめてご報告

月に二回くらいは更新していないと、さすがに追憶の彼方に追いやられてしまいそうなので、そろそろ何かを書いておきたいのですが、“あまりにもいろいろありすぎて”、何を書いてよいやら。

こんにちは、ご無沙汰しております。

 

姉妹の今のヒットは、NHK BSプレミアム「プレミアムシアター」で放送されたグラインドボーン音楽祭2016 歌劇『セビリアの理髪師』。以前、パリオペラ座でコリーヌ・セローが演出した舞台のDVDを見せたことがあるのですが、フィガロの服になぜか携帯電話がぶら下がっていたり、全員の服装がイスラム風だったりと、「???」な舞台だったせいで歌や演技に集中できず、中途半端に放り出していました。が、エンリケ・マッツォーラ指揮の本舞台は姉妹して大爆笑。特にもっともコメディタッチの二幕はお気に入りで、時間ができるたびに「見たい」「見たい」とせがまれます。

私は恥ずかしながら、この歳にしてようやくオペラを(テレビで)見た身なので、すんなりハマれた姉妹の感性を理解できません。なんなの君たち。

 

それはさておき。

 

実は9月~11月にかけて意外と大きな動きのあった我が家です。

 

長女のヴァイオリン、二女のピアノ、ともに新たな先生にお世話になることになりました。どちらの前恩師も、姉妹の新たなチャレンジに大変快く応援してくださいました。もちろん我が家がそこにいたるまでには、さまざまな葛藤や苦悩、長きにわたる話し合いと、それが高じての口論、そして、多くの方の助言と励ましのお言葉があり、ようやくようやく決断できたのですが、迷いのさなかはまさに暗中模索、五里霧中。なかなかに苦しい日々ではありました。

 

今は姉妹とも日々のルーティーンが落ち着き、家族でホッとしているところです。

姉妹とも元気に楽器に立ち向かっております。しばらく舞台は無いだろうと思われますが、またどこかで演奏する際にはなにとぞよろしくお願いいたします。

 

ふとしたきっかけで、幸運にめぐり合うこともありました。つい先日、まったく予定になかったにも関わらず、シャルル・デュトワ指揮の演奏に立ち会うことができたのが最たるものでしょうか。御歳80歳。私の父より年上なのに、なんなのでしょうあの自在なまでの指揮ぶりは。なるほど、こうしたかったのか、とハッキリ意志が伝わってくる内容に心から感銘を受けました。

 

最近もっとも驚かされた長女の一言は、「ロックって難しいね。次にどうくるかわかんない。クラシックのほうがまだわかる」でした。……え? と笑ってしまったのですが、そんなものでしょうか。

ロックのほうが単純だよ? ほら、とスモーク・オン・ザ・ウォーターの出だしをギターで演奏してやると、「あ、それ好き」だそうです。まあ、70年代を代表する名曲だからね、本作にキャッチーさで右にでる曲は無い。この曲に反応するということは、もしかしてロックも仕込み甲斐があるかもしれない。時間が許せばビートルズ名曲選から攻めてみようかな。

しかしいつも思うのですが、ヴァイオリン習得中の子って、あれくらい指が自在に動けば、ギターソロなんて楽勝じゃないのだろうか。イングヴェイをはじめとするジャーマンメタルなんてバロックみたいな展開だし。フレットがあるから音程ずれないし。

 

そんなわけで、11月は1本しか記事をアップしていなかったことに気づいて、あわててご報告がてらのポストでした。

  

Smoke On The Waterをもじった、くっだらない曲があるのですが……
さすがに教えられない父です。ちなみにオーケンが歌っています(察して)

 

ではまた。