人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

楽しい楽しい弾きあい会

心からわが娘を応援していることに嘘偽りは無い。誰よりも抜きん出てほしいと思うし、多くの人の心を感動させる演奏家になってほしいとも願っている。けれども、やはり素晴らしい演奏は素晴らしいと思うし、長女と歳の近い子たちがたった10分程度の演奏のために、毎日何時間も汗水たらしながら歯を食いしばってがんばっているだろうことを思うと、応援したくなる気持ちはどうしても生まれてしまう。だから、がんばっている子はみな尊敬するし、いい音楽を奏でて欲しいと思う。

 

もうこればかりは仕方ないですね。なかばサガみたいなものです。

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シンパシーの深さ

おけいこヴァイオリニストの親同士が集まると、シンポジウムみたいになりますね。「指弓を克服する練習法」とか「音程と年齢は相対関係にある」とか「読譜力をつける日々の訓練とその効用」とか、口には出さなくともタイトルをつけて「うちの場合はね~」とケーキとコーヒーを口に運びながらフランクに語り合う会。

 

男親どうしのシンポジウムも無いかなあ。別に居酒屋とかじゃなくていいんですよ。ケーキとコーヒーで昼間にちょろっと。とか。

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二女のピアノとの距離

長期休暇には私の母の実家に家族で出かけ、遊んで帰ってくるという恒例行事があったのですが、今夏はちょっと難しそう。家族と私の実家とでスケジュールを組み立ててみたものの「そこはバレエが」「そこはプールが」「コンクール前なので」と子たちの予定でギッシリになっていました。

 

そもそも娘たちもすでに大きく、学校の宿題も濃くなってきています。こうして子はどんどん個人の時間が増えていってしまうのですね。嬉しいような寂しいような。

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緊張感ある伴奏あわせ

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。

 

まずはパガニーニの伴奏あわせから。長女は基本、どなたが伴奏してくださってもとても楽しそうに弾きますが、今回お願いした方は「ゆずらない先生」という印象を持っているようです。

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満ち潮のようにヒタヒタと

夏休みであることも手伝って、姉妹の練習量が普段よりかなり増えています。そのせいでしょうか、最近ふたりの演奏にはハリとツヤが出てきていて、やはり練習時間と演奏は比例するのだなあ、と思ったものです。

 

なかでも長女は集中的に「音程」を気にするようになってきました。

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プール夏期講習

日本の音楽界に多大なる影響を与えた方がお隠れになりました。少年期の私にとっては「ハウス・ザ・カリー」のCMの人でした。お疲れ様でした。安らかにお休みください。

 

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姉妹のプール熱を受けてかのように、いいタイミングで始まったのが今年のプール夏期講習。泳法は少人数制で集中的に教わらなければなかなか身につかないもの。学校の授業にそれはまったく期待できませんから、我が家ではこの時期だけ毎年プール教室に通わせているのです。

 

おととしはあまりにも泳げなくてガッカリした年。昨年はできなくてもまったく文句を言わずに楽しんでおいでと送り出し、水遊びが好きになった年。さて今年は……。

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