人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

お絵かき教室に放り込んでみた

二女は暇さえあればペンを握る絵の虫で、起きた次の瞬間からお絵かきが始まるくらい好きです。これは「好き」というのだろうか。もはやライフワークなんじゃなかろうか。その背中はすでに大まんが家先生の威厳。クレヨンや色鉛筆、絵の具、ボールペン、鉛筆、蛍光ペン、油性マジック、その他なんでも利用できるものは全部使って絵を描いていきます。

 

あまりにも好きなので、一度ちゃんと学ぶ機会を与えたいと常々思っていました。そこで1日限りのお教室に姉妹ごと放り込むことに。せっかくなので使ったことのない画材を使わせてやりたくて、油絵教室を選んでみました。

 

先生は藝大出の油の先生。これを読めばどれだけ過酷な世界かということがわかる本を二冊ご紹介いたします。

 

東京藝大物語 

かくかくしかじか 1

 

「東京藝大物語」は小説、「かくかくしかじか」は美大をメインにしたマンガです。どちらもおもしろいのでオススメします。 何が言いたいのかというと、藝大の油絵は、相当描ける人でないと入れないってことです。

 

そんな先生が繰り広げる一日体験油絵なので、とんでもない常識外のレッスンが始まるのかと思いきや、ロジックに沿って基礎を教えてくれるとても素晴らしい授業でした。姉妹とも生まれて初めて使う画材に夢中。姉はミッションをこなすために黙々と進め、二女は絵を描く喜びに溢れた笑顔でものすごい集中力を発揮。

 

しっかりと完成させて帰ってきました。絵の具と違って重ね塗りができる油絵は多くのことを教えてくれます。ものには光が当たっていて、そこから生まれる陰影を表現するには絵の具の濃淡がキーになる、という絵の基本中の基本を身体でばっちり覚えてきました。 それからの二女の絵は、いろんな画材を組み合わせて濃淡を出すようになったのですからすごい効果です。

 

この教室、またぜひ行かせたいね、と夫婦で話しているところです。

  

藝大油絵科の倍率たるや……器楽科より大変なのでは
その後なかなか食えないのは両者とも同じようです

 

ではまた。