人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

ひとつとして意味のない音符があってはいけない

ロンドンでヴェンゲーロフ氏のマスタークラスを聴講した方から、「こんなこと言ってたよ~」とレポートをいただいてしまった!! なんという果報者なんでしょう。東京にいながらにして英語の成績がずっと3だった私がこんな良い目をみていいのでしょうか。本当に感謝感謝です。

 

ちなみに内容ですが……すっごいおもしろいですよ。いろいろと思うところもあったので、後日これについて少し書きたいと思います。

 

長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。

 

まずはD durのカールフレッシュから。5~8番までを聞いていただき、「うん、なかなかいいね」とお褒めいただけた。9番と10番はまだ練習中ということで後日に回していただきました。まあ毎日必ずD durの曲をさらっているわけですから、これでちゃんとスケールが弾けなかったら、ハイフェッツ先生に怒られちゃうじゃないですか!(私より前の世代のギャグですね、これ)

 

続いてパガニーニのカプリス20番。曲としての勢いをしっかりと表現するために、たくさんの味付けをしていただいた先週のレッスン。それを受けてだいぶ大胆に弾いてきました。まだまだ荒いし、人前で演奏できるレベルかといわれるとフィフティーフィフティーでしたが……。それでも先生は合格をくださった!

 

「そうそう。そうやって弾いてね。じゃあ次は22番!」

 

ジャーンジャーンジャーンバーン!ってやつですね!(だいぶテンションが違う気がしますが)長女、久しぶりの新曲だね、がんばろうな~。これも20番といっしょで、最初やわらかく、後に激しく、という構成。パガニーニって基本こればっかりですね。

 

さて、メインイベント、華麗なるポロネーズ。ちょうど伴奏あわせでもあるため、ピアニストのI先生がいらしたところでほかの曲は切り上げました。本番を二日後に控えて最後のレッスンとなります。先週のレッスンでは「勢いが後退しちゃったね」と言われておりました。そのときに修正いただいた内容をひとつも取りこぼさないように集中的に練習を繰り返してきました。

 

1回通して弾ききると、

 

「うん、なかなか高いレベルにあるね。とてもいい。でも所々わからない音があるな。ひとつの音符として意味のない弾きかたをしちゃいけませんよ?」

 

とおっしゃった後に、「ここは……言うほどじゃないんだけど、こうしてみたら?」という修正をいくつかと、「ここ、どんな気持ちかわからなかった」といくつもの気が抜けている音をご指摘いただき、3~4回ほど通して弾いてこの日はおしまい。

 

先生「本番、がんばってきてね」

I先生「がんばろうね!」

 

と激励していただき、レッスン室をあとにしました。後にいらした姉弟子さんととても嬉しい交流の時間をほんの数分だけ持ち、エールの交換をして帰宅。

 

いつもこうして自信をつけてくださるなあ。ありがたいことです。

 

一度結果を出した曲だし、私は心配していません
ただ、とにかく音楽的にもっと高みを目指してみてほしい!

 

ではまた。