人生を劇場にしない

ヴァイオリン経験皆無の親が、迷走しながら長女を導く軌跡

覚悟をはかる

家族との会食が終わり、帰宅した一家は眠りの妖精に粉をふりかけられ、ぐっすり。

 

しかしある程度時間が経ったときに私は長女に「そろそろ弾いたら?」と声をかけました。すると、5分かけて身体を起こし、5分かけてトイレに行きそのあとリビングに向かいました。私はあえて寝たふりをしてみます。ほかの家族は全員寝ています。

 

耳を澄ませてみると……5分かけて、ケースのチャックを開ける音がしました。私はそれだけでも長女を褒めに向かいたかったのですがグッと我慢。少ししてA線を指で弾く音がします。そして譜面台に譜面を置き、グズグズと言いながらもヴァイオリンに肩当てをつける音が聞こえました。

 

調弦を始めたあたりで我慢しきれずに、えらいねー! 誰に言われることなく、眠いのにも関わらず、自分から弾こうとしたねー! と褒めちぎっておきました。

 

……起きてから30分かかりましたけどね。でも、年始の心構えとしては(あまあまの私にとっては)合格でしょう! 今年も1年その気持ちを忘れずに行こうぜ。

 

ちょっと感動した父親でした
寝起きのパガニーニは音程がふにゃってしてました

 

ではまた。