弓指の指導
長女、ヴァイオリンのレッスンがありました。いつものことながら本当にレッスンを楽しみにする子です。私たち親が楽しみにしているぶん、気分がつられるのかもしれません。
先週から新たにいただいたe mollのスケールから。そもそもメンデルスゾーンを一生懸命練習しているときですから、もともとそれなりに弾けています。さあ先生に聴いていただきましょー。
……とそのとき。
「なんだか、不思議な運指で弾いているね」
もともとスケールや曲の運指についてはめったにご指導が入らない先生です。sulの指示には当然従うようにおっしゃいますが、特にスケールは「好きな指で弾いてきて」とおっしゃいます。なので長女もときおり変な指づかいをするのですが、そのつど「ずいぶん難しい運指を使っているね。まあ弾けているからいいけど」と笑われます。
でもこの日は「もう少し効率的な運指があるよ。ここは2の指から弾いて」と具体的にご指導が。そもそもカールフレッシュの指使いにも「これは効率よくないねー。こう弾いたら?」とひと言あるようす。次回までに直してくることになりました。
続いてヴィエニャフスキの華麗なるポロネーズ。最近は最後まで弾ききったあと「なかなかいいね」とおっしゃったあとにいくつかご指導が入るのが常になっています。つまりいつも同じようなところが直らないということ。癖になっちゃっているのかなあ。
この日も「出だしの音、もっと密度をあげて。弓を立てるだけで全然違う音になるんだよ」とやって見せて下さいます。その瞬間だけは長女もマネできて、先生からも「そうそう、そうやって弾いて」と言ってもらえるのですが、またすぐに弓が寝てきてしまいます。
「どうしてだろうねえ。立てて弾けるといいんだけど」どうやらですね、ダウンボウの最後まで弓を使うと、小指が伸び切っちゃって、そのままアップボウに移るから寝てきてしまうみたいなんですよ。「ああなるほど。これってできる?」とおもむろに見せてくださったのは……まさに指弓でした。先生から一度もご指導が入らなかったので、あまり積極的に教えてくださることではないのかと思っていたのですが、ここにきてとうとう! 当然長女、はじめて見る弓の動きに頭の中が「???」になっています。まだ難しいかもしれないなーなんて笑っていましたが、先生は最後に「とりあえず練習してきてみて」と。長女は不思議そうな顔をしながらしばらくチャレンジしていました。
続いてパガニーニのコンチェルト。アップダウンやリズムの違いなど相変わらず細かいところに注意が入りますし、スラーや装飾符の追加なども教えていただきます。まだまだ始めたばかりなのと、こんなに長い曲にチャレンジすること自体が初めてであることも相まって、先がまったく見えませんが、本人は楽しそうに弾いているのでよしとします。
最後にメンデルスゾーンのコンチェルト。210小節目あたりからカデンツァの手前あたりまで聴いていただきました。スラーが続く部分は特に苦も無く弾くのですが、265節あたりからのピアノで弾く部分がどうしても強くなっていってしまい、「ピアノだよ」と何度もご注意をいただきます。曲の雰囲気でなんとなく強く弾きたくなっちゃうんだろうな。完全に譜面を見ながら楽譜を追っているようなカデンツァも最後までみてくださり、そこまででレッスン終了。
曲が濃いからレッスンも濃い! いろいろと追いつかない! さすがに大物コンチェルトのハシゴはきついのかもしれない、なんて思うのですが、本人はやる気なのでひとまず放置することにします。
そしてこのあと、またいくつかのお話があったのでした。それはまた明日以降に。
そもそも1時間のレッスンでは足りなくなってきている感じです
しかしその分新しいことをどんどん吸収しているようでたのもしい限り!
ではまた。